5人目の女
―――王様は6人を鉄の部屋に連れて行きました。そこには彼女たちのためにたくさんの食事が用意されていました。みんなが楽しくやっていると、だんだん部屋が暖かくなってきました。部屋はどんどん暑くなり、みんなは王様が腹いせに自分たちの息を詰まらせようとしているのだと気づきました。すると、5人目の女が声を上げました。「わたしが寒さを起こすとしましょう。火のほうが恥ずかしがって、逃げてしまうほどの寒さを・・・」そうして5人目の女は、被っていた帽子をまっすぐに被りなおしました。 グリム童話より「6人の男が世界をまたにかける」の女性だったらバージョン。帽子をまっすぐに被るとひどい寒さを引き起こす能力の持ち主です。この後みんなは確認に来た王様を凍えながら出迎えます。すごい皮肉ですね。
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2012-11-14 22:11
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