Aphrodite

彼女はシリアで生まれた、彼女は荒々しいことで有名で決して笑わず周りは誰も近づかなかった、生まれ持っていた力こそが彼女自身の証明だった。　ある日彼女はヒュニキア人につれられてキュクプス島へとやってきた・・。「ばかみたい、こんなど田舎まで連れてこさせられるなんて」彼女は苛々した心持で島に上陸した。個々の民は温和だった、彼女はギョッとした、自分の顔をみてもいやな顔をしないからである、それどころか優しい声をかけてくれる。彼女は戸惑った、「何ココの住民頭おかしいの？いつもへらへらしちゃってバカみたい。」　しかしこの考えを変える転機が訪れる、。しばらくこの島で暮らすことになった彼女に恋人ができたのだ、荒々しい彼女に振り回されていた男であったが健気に優しく彼女に接した、彼女の心に今までないものがポツッと生まれた・・。しかし世界は残酷である、その愛しい恋人は事故で死に彼女は悲しみにくれた・・・しかし、その悲しみを癒やしたのは彼の愛しい男の思い出であった、彼女は立ち直ったそして思った「私が受けた幸福を他の者たちに伝えよう、そして信じよう誰にも誰かを愛せる心があると、そしてもし、人々が私と同じ想いを体験したならこれほど素晴らしいことはない。」　彼女は荒々しい心を捨てた、そして人に恋心を吹き込む女神となった。それがのちのアプロディーティーなのである。今も世界のどこかで彼女の吹き込んだ心が、誰かを想う心としてめぐり続けている