【パンレコ】最終決選!【パンドラの箱】
やっとイラストと時間ができたので、投稿。 うっへぇ・・・結構開始から時間経ってる;;
先に申し上げときます。 これで私の、パンレコ本編最後のイラストとなります。 後は参加者の皆様に全てを託します! 頑張れ皆様! 頑張れレベル!
「シェード! 右よ!」
クミの的確な指示で、シェードは向かってくる敵に次々と高圧電流を浴びせる。 浴びた敵は力なく倒れ、相手をしていた敵は次第に戦意を失い、遂には次々に逃げ出して行った
今から数時間前。
パンドーラーへと戻った二人は、常に戦場へと変わってた街の姿に驚愕していた。 そして同じ勢力に所属している仲間に、事の事情を聞かされた。
パンドラを補佐していた「トリニ=トロン」が独断たる行動を取り始め、パンドラ以外扱う事を禁止されていた『パンドラの箱』を勝手に開けた事。 そしてそれにより箱が暴走し、この様な事になった事。 そしてレベルの長「ドレイク」のパートナー「ミシェル」が攫われ、ドレイクが単身でパンドーラーの中央にある『世界図書館』に向かったという事。
そして二人は、事の収束の為にこうやって世界図書館へと向かっているのである
「急がなきゃ…」
クミは表には出してはいないが、内心はかなり焦っていた。 シェードの「バッテリー」のことである。
シェードの今までの電撃は全て、改造によって拡大したバッテリー内で賄われていた。 そして戦いが終わるごとに、そのバッテリーを充電していた。 だが今は、そんな余裕はない。 つまり、充電なしの連戦状態である。
最悪、もしこのまま戦い続けて、いざという時にバッテリー切れを起こしてしまえば、その時は……
「マスター」
不意に、シェードの声が耳に入る。 彼の方へ顔をやると、彼は小さく笑っていた。
「大丈夫デス」と、そう言っている顔だった。
クミは、不安を振り抜いた。 自分は彼の事を信じると決めたんだ。 彼も、自分の事を信じている。 だから、こんなことで焦ってはいけない。 今は一刻も早く、世界図書館へと向かわなければならない。
クミはシェードに元気づけられ、再び冷静さを取り戻した
「シェード、一番敵の少ないルートを検索して。 なるべく戦闘を回避して世界図書館に向かうわよ」
「了解シマシタ。 分析ヲ開始シマス」
シェードが分析を開始する。 その間クミは、せめて前方だけでも敵が居ないか警戒した
「―――分析、完了シマシタ。 結果、敵数ガ20以内ノルートヲ、一ツダケ検索デキマシタ。 …ソレト―――」
「それと?」
「ルート上ニ、戦闘中ノ参加者ガ「一組」居マス」
「その参加者を分析できないの?」
「私ノ視界ニ入レテ「スキャン」シナケレバ、不可能デス。 …ドウシマスカ? マスター」
彼のバッテリーの事を考え、極力戦闘は避けたい。 だが、その参加者が敵である可能性もある。
クミは考え、そしてシェードに伝えた
「…いいわ、そのルートで行きましょう。 参加者を見つけ次第スキャンして、味方なら援護を、敵なら奇襲をかけて怯んだ隙に突破よ」
「イエス、マスター」
シェードは真っ直ぐと進行方向を見つめ、そのまま前進した―――――
「あんた等のおかげで助かった。 感謝するぜ」
「感謝シマッス!」
敵を全滅させたクミとシェードに、参加者の一人と一機が感謝の言葉を伝えた
一人は、黒い短髪で顔は青色でツギハギに縫わている。 服は汚れはしているが丈夫で、上は袖なしで大きなジッパー付きのベスト、下は丸い半ズボン。 足は素足なのだろうか、太もも辺りまで真っ黒だった。
対する一機は対照的に、全身赤色の服を身に纏い、下と後頭部に朱色のドリル。 黒い体に頭にはグルグルした三本のアンテナ。 そして顔は常に笑みを浮かべて、ニカッと笑っていた
クミとシェードが遭遇した参加者は、幸運にも「レベル」の者だと判明。 すぐさま援護をして今に至るのである
「俺は『アラタケ』。 そしてこっちは―――」
「『ワライ』ッス! 先輩ノパートナーッス!」
「私はクミ。 そして彼はシェードよ」
シェドーはアラタケとワライに向かって、軽く首だけお辞儀をした。
だが今は、のんびりとしている場合ではない。 クミはアラタケに、単刀直入に話した
「あなたたち、これから何処に行くの?」
「俺達か? これから世界図書館に行くつもりだが…」
「だったらお願いがあるの。 …私達と、協力して」
他者を信じることが出来なかったクミ。 今まで何度も「協力」いう言葉は使ってきたが、それは自国の為に、軍人の誇りの為に「利用」という言葉を言い換えて使っていた。 だがシェードに出会って、彼女は変わった。 今度は利用するのではない。 本当に、心の底から『協力』を望んでいた。
以前の彼女なら、考えられない事だった
「……フッ」
アラタケは、笑った。 バカにしたのではない
「俺達が断るとでも思っていたのか?」
「…えっ?」
「自分達だけでどうこうできる事態じゃないのは、俺達だって分かっている」
「一人ヨリ二人! 二人ヨリ四人ッス! 皆デ力ヲ合ワセレバ、ドンナ敵モ「イチコロ」ッスヨ!」
最初こそは一瞬、戸惑いはしたものの、彼等の力強い言葉にクミは安堵した
「アラタケ様、ワライ様。 御協力、感謝シマス」
「よしっ…行くぜ!」
「えぇ!」
「オウッス!」
アラタケを先頭に、クミとシェードは後に続いて世界図書館へと向かった。 パンドラレコード(この戦い)を、パンドラの箱の暴走を終わらす為に―――――
○いつもコメントをしてくださっているダルマ様の『アラタケ先輩』&『ワライ君』【illust/30349485】と、やっと交流することができました! キャー! アラタケ先輩ーーー! ワライ君ーーー!(←
○クミとシェードはアラタケ先輩とワライ君と協力して、共に世界図書館に向かっている設定になりますが…先にそらとゆきさんが交流されていました【illust/32119049】。 前後してしまい申し訳ありませんorz ご都合が悪ければ、この展開は無視しちゃっても構いません。
○向かうは世界図書館。 果たして、二人の結末は・・・!?【illust/30380821】
ダルマさんへ 意志を受け継いでくださって感謝です! さぁ行っちゃってくださいですオラーーー!
先に申し上げときます。 これで私の、パンレコ本編最後のイラストとなります。 後は参加者の皆様に全てを託します! 頑張れ皆様! 頑張れレベル!
「シェード! 右よ!」
クミの的確な指示で、シェードは向かってくる敵に次々と高圧電流を浴びせる。 浴びた敵は力なく倒れ、相手をしていた敵は次第に戦意を失い、遂には次々に逃げ出して行った
今から数時間前。
パンドーラーへと戻った二人は、常に戦場へと変わってた街の姿に驚愕していた。 そして同じ勢力に所属している仲間に、事の事情を聞かされた。
パンドラを補佐していた「トリニ=トロン」が独断たる行動を取り始め、パンドラ以外扱う事を禁止されていた『パンドラの箱』を勝手に開けた事。 そしてそれにより箱が暴走し、この様な事になった事。 そしてレベルの長「ドレイク」のパートナー「ミシェル」が攫われ、ドレイクが単身でパンドーラーの中央にある『世界図書館』に向かったという事。
そして二人は、事の収束の為にこうやって世界図書館へと向かっているのである
「急がなきゃ…」
クミは表には出してはいないが、内心はかなり焦っていた。 シェードの「バッテリー」のことである。
シェードの今までの電撃は全て、改造によって拡大したバッテリー内で賄われていた。 そして戦いが終わるごとに、そのバッテリーを充電していた。 だが今は、そんな余裕はない。 つまり、充電なしの連戦状態である。
最悪、もしこのまま戦い続けて、いざという時にバッテリー切れを起こしてしまえば、その時は……
「マスター」
不意に、シェードの声が耳に入る。 彼の方へ顔をやると、彼は小さく笑っていた。
「大丈夫デス」と、そう言っている顔だった。
クミは、不安を振り抜いた。 自分は彼の事を信じると決めたんだ。 彼も、自分の事を信じている。 だから、こんなことで焦ってはいけない。 今は一刻も早く、世界図書館へと向かわなければならない。
クミはシェードに元気づけられ、再び冷静さを取り戻した
「シェード、一番敵の少ないルートを検索して。 なるべく戦闘を回避して世界図書館に向かうわよ」
「了解シマシタ。 分析ヲ開始シマス」
シェードが分析を開始する。 その間クミは、せめて前方だけでも敵が居ないか警戒した
「―――分析、完了シマシタ。 結果、敵数ガ20以内ノルートヲ、一ツダケ検索デキマシタ。 …ソレト―――」
「それと?」
「ルート上ニ、戦闘中ノ参加者ガ「一組」居マス」
「その参加者を分析できないの?」
「私ノ視界ニ入レテ「スキャン」シナケレバ、不可能デス。 …ドウシマスカ? マスター」
彼のバッテリーの事を考え、極力戦闘は避けたい。 だが、その参加者が敵である可能性もある。
クミは考え、そしてシェードに伝えた
「…いいわ、そのルートで行きましょう。 参加者を見つけ次第スキャンして、味方なら援護を、敵なら奇襲をかけて怯んだ隙に突破よ」
「イエス、マスター」
シェードは真っ直ぐと進行方向を見つめ、そのまま前進した―――――
「あんた等のおかげで助かった。 感謝するぜ」
「感謝シマッス!」
敵を全滅させたクミとシェードに、参加者の一人と一機が感謝の言葉を伝えた
一人は、黒い短髪で顔は青色でツギハギに縫わている。 服は汚れはしているが丈夫で、上は袖なしで大きなジッパー付きのベスト、下は丸い半ズボン。 足は素足なのだろうか、太もも辺りまで真っ黒だった。
対する一機は対照的に、全身赤色の服を身に纏い、下と後頭部に朱色のドリル。 黒い体に頭にはグルグルした三本のアンテナ。 そして顔は常に笑みを浮かべて、ニカッと笑っていた
クミとシェードが遭遇した参加者は、幸運にも「レベル」の者だと判明。 すぐさま援護をして今に至るのである
「俺は『アラタケ』。 そしてこっちは―――」
「『ワライ』ッス! 先輩ノパートナーッス!」
「私はクミ。 そして彼はシェードよ」
シェドーはアラタケとワライに向かって、軽く首だけお辞儀をした。
だが今は、のんびりとしている場合ではない。 クミはアラタケに、単刀直入に話した
「あなたたち、これから何処に行くの?」
「俺達か? これから世界図書館に行くつもりだが…」
「だったらお願いがあるの。 …私達と、協力して」
他者を信じることが出来なかったクミ。 今まで何度も「協力」いう言葉は使ってきたが、それは自国の為に、軍人の誇りの為に「利用」という言葉を言い換えて使っていた。 だがシェードに出会って、彼女は変わった。 今度は利用するのではない。 本当に、心の底から『協力』を望んでいた。
以前の彼女なら、考えられない事だった
「……フッ」
アラタケは、笑った。 バカにしたのではない
「俺達が断るとでも思っていたのか?」
「…えっ?」
「自分達だけでどうこうできる事態じゃないのは、俺達だって分かっている」
「一人ヨリ二人! 二人ヨリ四人ッス! 皆デ力ヲ合ワセレバ、ドンナ敵モ「イチコロ」ッスヨ!」
最初こそは一瞬、戸惑いはしたものの、彼等の力強い言葉にクミは安堵した
「アラタケ様、ワライ様。 御協力、感謝シマス」
「よしっ…行くぜ!」
「えぇ!」
「オウッス!」
アラタケを先頭に、クミとシェードは後に続いて世界図書館へと向かった。 パンドラレコード(この戦い)を、パンドラの箱の暴走を終わらす為に―――――
○いつもコメントをしてくださっているダルマ様の『アラタケ先輩』&『ワライ君』【illust/30349485】と、やっと交流することができました! キャー! アラタケ先輩ーーー! ワライ君ーーー!(←
○クミとシェードはアラタケ先輩とワライ君と協力して、共に世界図書館に向かっている設定になりますが…先にそらとゆきさんが交流されていました【illust/32119049】。 前後してしまい申し訳ありませんorz ご都合が悪ければ、この展開は無視しちゃっても構いません。
○向かうは世界図書館。 果たして、二人の結末は・・・!?【illust/30380821】
ダルマさんへ 意志を受け継いでくださって感謝です! さぁ行っちゃってくださいですオラーーー!
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2012-12-16 18:46
Comments (2)
コメありです! いえいえ。自分も返事が遅めなものですから、気にしないでください^^; やっと、かっこよくて憧れの御二方と組むことが出来たのですから、こっちも嬉しい限りです!
ヒャッフォォォォウ!チーム結成だぁぁぁぁ! 反応遅れてすいませんでした! ■ 正直 シリアス展開が映えるお二方に ウチの先輩後輩コンビが絡める機会は難しいと思ってたのでこの共同戦線はまさかのサプライズでした! イラストも俺好みな太線を使ったタッチで嬉しい限りです!