しゃめーまーる

―――射命丸文には隠し事がある。それはともすれば彼女の人妖を問わない友人関係全てが崩れるほどの、いやそれどころか幻想郷のパワーバランスが傾きかねない程のものである。射命丸文は取材を終えると天狗の里の一際大きな屋敷に周囲を警戒しながら、誰にも見られないように彼女しか知らない秘密の抜け道からこっそりと帰宅する。自室兼執務室に窓からするりと入るとすぐさま赤い面をつけ厳かな衣装に着替える。そして机に向かい、詰らない書類に判を押す作業に入る。これはは毎日の仕事である。報告書、申請書の類を流し読んだり時たま熟読したりしながら判を押したり、稀に判を押さなかったりして時間が過ぎてゆく。  コンコンッ  音に反応し手を止める。「失礼します大天狗様」と扉の向こうの鴉天狗は言った。―――っていう射命丸が二重生活してる二次創作が読みたいな!な!
72
13
709
2013-03-23 03:10

 Kys


Comments (0)

No comments

Related works