続・御禿様と初音ミク

前回（illust/160355）、もう2007年末のことですが、ああ、時代が変わり始めているな、だから、初音ミクというものは、まあ言ってしまえば音楽シーンにおける新たな時代を予兆するようなもの、予感するような歌い手であろうと思ったわけです。　で、それの結果…ミクをなめるな、歌手や音楽会社はミクを殺したい、クリプトンに火を付けたいくらいの危機感をもて、という言い方を（当時）しました。　…そうしたら、１年経ってオリコンやamazonのランキングを見てみたら現実にやっぱりそうであったという意味では、そういう自分の予見性も含めて間違いはなかったということがあるんですが、今度は「なんであんなロボット声が売れるんだ」というまったく的外れな意見が耳に入ってくるわけで、これは酷いぞ、と思った。　まさかいまさら音楽を作っている人間でそんなことを考えている者はいないと切望しますが、その現実に対してじゃあ今度はどうするかというと、「初音ミクの楽曲だけでなくボーカロイドを取り巻く状況をインターネットで最低1週間は調べなさい」「それで理解できなかったらあなたはもう去りなさい」と言っておきたいと思った。　そういう気分だったので、今回、まあ言ってしまえばもう一度お禿様とミクを描く気になったというのがあります。