地獄の川①　最終鬼畜全部ティラノサウルス？

　北米西部にはヘル・クリーク層に代表される、白亜紀最末期（いわゆる"ランス期"）の地層がいくつも存在します。そこから発掘される恐竜たちを紹介していきます（予定）。最初はティラノサウルス類から。　

　ランス期のティラノサウルス類は過去100年余りの間にいくつかの属が命名されてきました。が、現在ではティラノサウルス・レックス1種（T."エックス"はほとんど認められていません）、あるいはそれにナノティラヌスを加えた2種が認められています。

　華奢型成体はLACM 23844、がっしり型成体はFMNH PR2081（スー）、大型幼体はLACM 23845（かつてディノティラヌスと呼ばれたもの。LACM 23844の脇で発見）、小型幼体はLACM 28471（かつてスティギヴェナトル、あるいはアウブリソドン属とされたもの）、ナノティラヌスはBMRP 2002.4.1（ジェーン）を元に描いています。　　　

注：LACM 28471はティラノというよりナノティの幼体の可能性があります。保存が悪すぎて確実なことはわかりませんが…　

②→illust/35194607