【PFNW】冬枯の刃
幾多の記憶が眠る遺跡。
屋内に居た筈であったのに、いつの間にか寒々しい枯れ木の森に辿り着いていた。
――此処は一体?
踏みだした足が、硬い雪を鳴らす。
そんな場所にも関わらず、不思議と寒さは感じない。
いや、寒さどころか……。
気が付くと、目の前に風変わりな槍を携えた妙齢の女が立っていた。
呆然と見返していると、女はシャラリと緋槍で弧を描く。
翠碧の軌跡が眼窩に焼きついたかと思うと、パキリと何かが割れた音が響いた。
「……貴方の歴史は、此処で終わっていらっしゃるのよ…」
切り落とされた枯れ枝が地面に落ちる前に、風に弄られるように砕けて消えた。
それと同時に、私の意識も白く濁り落ちてゆくのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
記憶の階層をうろうろしてると、出会えるかもしれません。
個人の人生という無数に枝分かれする歴史のIFを刈り取る剪定者。
別名リセットボタン。
あ、このルート失敗したわー 前の分岐データまで戻るね。的な。
こちらは、ファンタジーイラストを描いて遊ぼうよという企画の参加イラストです。
企画元:illust/33956297
屋内に居た筈であったのに、いつの間にか寒々しい枯れ木の森に辿り着いていた。
――此処は一体?
踏みだした足が、硬い雪を鳴らす。
そんな場所にも関わらず、不思議と寒さは感じない。
いや、寒さどころか……。
気が付くと、目の前に風変わりな槍を携えた妙齢の女が立っていた。
呆然と見返していると、女はシャラリと緋槍で弧を描く。
翠碧の軌跡が眼窩に焼きついたかと思うと、パキリと何かが割れた音が響いた。
「……貴方の歴史は、此処で終わっていらっしゃるのよ…」
切り落とされた枯れ枝が地面に落ちる前に、風に弄られるように砕けて消えた。
それと同時に、私の意識も白く濁り落ちてゆくのだった。
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記憶の階層をうろうろしてると、出会えるかもしれません。
個人の人生という無数に枝分かれする歴史のIFを刈り取る剪定者。
別名リセットボタン。
あ、このルート失敗したわー 前の分岐データまで戻るね。的な。
こちらは、ファンタジーイラストを描いて遊ぼうよという企画の参加イラストです。
企画元:illust/33956297
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2013-04-29 05:31
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