白いオカピ

「白いオカピ」
白いオカピは海の中に住んでいました。
それはそれは遠い、したのほうの海です。

太陽の光も届かないのに明るいのは
西に浮かんだ発光虫が群れになっているからでした。

白いオカピはそれを眺めて
色の数を数えていました。
赤・青・黄色・緑、とはじまって
白いオカピの大好きなフタロシアニン。ピーコック。キュブロス

嗚呼、ここは草のたくさん生えていて
足下には光るグリーンペペ、
白いオカピは思いました。

私、ここが大好きで仕方ないんです。
この細い足で若葉を踏んで歩くことなんて
できっこないんです。
ねぇ、私が息をすれば何百もの微生物が
ふわふわと死んでいくんです。
しかし私は歩いていかなければならない。

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2009-03-22 03:37

 川田 千尋(ponta)


Comments (2)

川田 千尋(ponta) 2009-03-22 04:13

鉄樹さん> ありがとうございます^^詩、むっちゃ長過ぎて文字数オーバーでしたw

鉄樹 2009-03-22 03:48

好きです!きれい、詩も深いですね・・

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