紫骸龍の過去

紫骸龍は廃墟と化した城で足を止めた。そこはかつて自分を愛してくれた人が住んでいた城。紫骸龍は遥か昔の記憶を思い出していた。

??「ヴァレット、貴方と私は此処でお別れです。」ヴァレット「くぅん…」??「別れはいずれ全ての物に来るのです。ヴァレット、どうか私が殺されたからと言って人間を怨まないで下さい。」ヴァレット「くぅん…」??「些か気に食わないですが、主の声を持って命ずる。ヴァレット、その翼を以てこの地を離れ、そして幸せになりなさい!」ヴァレット「グォオオオオ!」
??「さようなら、愛しのヴァレット…」