戦乙女亭の一角
今日も戦乙女亭は客が絶えない。年季の入った床は、人々の往来をそこに刻み、受け止めている。その様子を、彼は眺めていた。 「ねえ、おっさん?」 向かいの席から聞こえる声には答えず、ゆっくり視線が店の給仕に移る。「・・・潤い、欲しいなぁ」 「・・・リトのおっさん、食わないなら貰うよ」 彼の溜息と同時に、彼の、ハートが描かれたオムライスにフォークが刺さった。 矢萩様のリトープスさん【illust/3553747】とKIna-co;様の戦乙女亭のクーピィさん、ヴァルキリーさん【illust/3552972】をお借りしました。
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2009-03-24 20:21
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