最初で最後

今月の一日、父が亡くなった。  65歳だった。  二日に通夜をすると三日が葬式なのだが、友引にかかるので三日に通夜、四日に葬式となった。  二日、父は一日じゅう客間で横になっていた。  この絵は、二日の深夜にロウソクや線香の守りをしながら描いた。  父が傷まないように、暖房は切ってあったのでだいぶ寒かった。  そして、ふたりきりで少し恥ずかしかった。  父の顔をじっくりと眺めたのは、幼いころ以来だ。  小学生のころによくある図画の課題で、父の顔を描いた覚えがないので、この絵が最初で最後だろう。
28
6
957
2009-03-25 17:54

 ダブル・ギルバート


Comments (2)

2001 2025-04-27 23:32

こわい

葵長門 2025-02-04 00:19

私が生まれた年に亡くなった人がいる 当然のことでも、なぜか不思議なことに感じる 知らない人のはずなのに、思いを馳せずにはいられない

Related works