遠く

遠くまで来てしまった。暖かい陽射しにも風の音にも気付かないまま。本当のことはもうわからなくなってしまった。錆びついた窓はまだ開かない。本当のことは本当でなくなってしまったのか。記憶だけ、どこか懐かしく元の場所で輝いている。いつかあのまぶしいところへ帰ることができるのだろうか?
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2013-05-28 22:35

 干(ゆきんこ)


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