ままゆ誕生日おめでとう!!
今日は佐久間まゆの誕生日だ。うちの事務所に所属しているどのアイドルよりも精を出して頑張っているまゆのため、プレゼントを持って事務所に出勤した。まゆはいつも誰よりも早い時間に出勤している。今日も変わらず、俺よりも先に事務所にいた。開口一番、おめでとうを言おうとしたが、まゆがいつもと様子が違うことに気付いた。杏のぬいぐるみを抱えている。戸惑っていると、まゆが俺に気付いた。「あら…Pさん、おはようございます。見て下さい、私達の子供が出来たんですよぉ。まゆと貴方の、愛の結晶…」俺は混乱した。まゆが何を言っているのか理解出来なかった。どうやら、このくたびれたぬいぐるみを子供だと主張しているらしい。俺は恐る恐る口を開いた。「何を言っているんだ…?いや、とにかく、まゆ、誕生日おめ…」「そうだ、Pさん、この子の名前はどうしましょうかぁ?まゆ、いい案が思い浮かばなくって…いえ、先に籍を入れないといけませんねぇ。まゆ、貴方のお嫁さんになったんですものぉ…」俺の声が聞こえていないようだ。そういえば、ここ最近まゆは高レベルなレッスンに難しいロケやLIVEと、ハードスケジュールだった。もしかすると、疲労とストレスで精神を病んでしまったのかもしれない。まゆが俺に恋心を抱いている事を知っていたし、それを利用して無理な仕事をさせていたのも事実だ。その反動で、ありもしない妄想に取り憑かれてしまったのだ。「Pさぁん…まゆ達、愛し合っているんです…。この前、Pさんに酌をした日に…」俺は違和感を覚えた。確かに、まゆの地方ロケの晩、ホテルで酒を飲んだ。その時、部屋にまゆがいたような…酔っ払って記憶が飛んだのだ。朝にはいなかったはずだが。「そして今日、陽性だったんです。私達の子供が出来たんですよぉ。聞いてますか?」頭に衝撃が走った。あの晩、俺はまゆと、…致したのだ。そして、孕ませてしまった。担当アイドルを…。プロデューサー失格だ。同時にまゆも、アイドルを引退せねばならないだろう。「この日が来るのをずっと待ってたんですよぉ。しかもまゆの誕生日にだなんて、運命だと思いませんかぁ?」まゆは妄想に取り憑かれてなどいなかった。正気だ。以前から計画を練っていたのだろう。もしかすると、俺と出会い、事務所に押しかけて来た時から…。「……責任、取って下さいね…?」背中に隠し持っていたプレゼントが滑り落ちた音が、事務所に響いた。
モバマス
The Idolmaster Cinderella Girls
佐久間まゆ
Mayu Sakuma
9月7日はままゆの誕生祭
kugatsunanokahamamayunotannjousai
アイドルマスターシンデレラガールズ
The Idolmaster: Cinderella Girls
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2013-09-07 01:55
Comments (1)
なにこのまゆ素敵。どうぞお幸せに。 ところで、杏はどうした?