【PFFK】転夜のニビ玉【騎馬民族の依頼】

『ひとは何故、失くした物を探す時、空を見ず、足下ばかりを見るのだろう
　ひとは何故、失くした物を思う時、明日を見ず、過ぎし日々しか見ぬのだろう
　素晴らしき奇跡は“これから現れる”のだと、何故、誰も想像しないのか？

　…こいつは、いつだったか館に入り込んだ盗賊が落としていったものだが
　望むところの“奇跡の宝玉”とやらかは、わからんな。
　要るなら持っていくといい。こと私のような吸血鬼にとっては全く、邪魔なものでしかないのでね—』

◆転夜のニビ玉【てんやのにびだま】
太陽の光を吸収し、その力を蓄えていく魔宝玉。
日の光のもとでは鈍った灰色の石にしか見えず、闇の中あるときだけ虹彩を帯びる。
ふつうの人々には名も隠されていた為それと気づかれないまま、捨て石として永らく地中深くに埋もれてきた。
赤子が老人になるほどの年月を経て、力を宿した玉が砕かれる時、
暗雲を穿ち、夜を昼に変えてしまうほどの強烈な光柱を放つ。

◆異国からの力illust/42109137“騎馬民族の依頼”提供者：吸血鬼フィールス・コフィンノック【illust/41954332】
ゴルベイルのファルガス侵攻を許すと読書生活に支障をきたしかない故、月詠川の戦いにも宛てて

◆企画元：pixivファンタジアFallen Kings【illust/41854317】