尋ね人
※R-18注意!
ファラムオービアスは巨大な惑星である それゆえ 資源の獲得が何よりも重要視された 他の星に眠る資源を探しても 簡単に見つかるものではない それゆえ略奪に頼るしかなかったのだ そのことが多くの侵略による悲劇を招いた
新しく王になったアクロウスは戦争を終結させるために事を運んだが
和平を拒み、徹底抗戦をやめない星があった
そこでアクロウス王自ら説得に当たることにしたのである
当然ミネル・エイバをはじめ皆反対した
ゲリラによる兵の犠牲者が多く出ていて極めて危険だからである
反対の声を押し切って アクロウスは単身で説得に乗り出したのである
「聞こえるか!!この星の民たちよ!!私はファラム・オービアスの王 アクロウスである そなたたちは勇敢に戦った もう戦争は終わったのだ!!我々もそなたたちに危害を加えることはしない 武器を捨てて出てきてくれ これ以上命を粗末にしてはならぬ そなたたちの安全は保障しよう!!」
アクロウスはすみずみにまで声をかけて回った
「誰かおらぬか!?生きてるものは出てきてくれ!!」
すると廃墟から小さい子供を背負い、子供をつれた母親が出てきた
「本当に・・・助けてくれるんですか?」
「約束する!!さあ こちらへ!!そなたの子供ともども保護しよう」
「ありがとうございます・・あ でも 足が」
「大丈夫か?私がおぶっていこう 遠慮せずに乗るがよい」
「ああ なんというお優しいお方でしょう ありがとうございます 私からお礼をしとうございます」
「そんなことはよい 早く・・」突然背後に強い殺気を感じた
見ると女の手には刃物が握られていた それをアクロウスの心臓めがけて振り下ろす 間一髪のところでよけるが さらに刃物を突き立てようとする女に アクロウスは無意識にレーザーソードを抜き放った
アクロウスの反撃を食らい 女は絶命した
「かあさーん!!!」そばにいた子供がかけよる
「し、しまった!!私はなんということを!!まさか・・兵を殺したのは この女性だったのか!?」
「戦争が始まる前はとてもやさしい母さんだったんだ・・でも戦争で父さんが死んでから母さんはおかしくなったよ 一人でも多くファラム兵を殺してやるんだって それで・・最近は僕や弟をおとりに・・もうこんな事はやめようっていったんだけど・・」
「そうか・・戦争がこれほど人の心をむしばんでいたとは・・・とはいえ そなたの母親の命を奪った罪は許されるものではない 本当に・・申し訳なかった そなたたちの面倒は私が責任を持ってみよう だから ファラム・オービアスへ来てくれ」
アクロウスは兄弟に手を差し伸べたが その手を強く振り払われた
そして容赦ない言葉がアクロウスの胸に突き刺さる
幼い弟をつれて走り去る姿を呆然と見送るアクロウスだった
それから幼い子供を連れた少年の尋ね人のおふれが出されたのだった
必殺シリーズより抜擢 どんな理由であろうと人の命を奪うものには背負わなければいけない宿命がある
ファラムオービアスは巨大な惑星である それゆえ 資源の獲得が何よりも重要視された 他の星に眠る資源を探しても 簡単に見つかるものではない それゆえ略奪に頼るしかなかったのだ そのことが多くの侵略による悲劇を招いた
新しく王になったアクロウスは戦争を終結させるために事を運んだが
和平を拒み、徹底抗戦をやめない星があった
そこでアクロウス王自ら説得に当たることにしたのである
当然ミネル・エイバをはじめ皆反対した
ゲリラによる兵の犠牲者が多く出ていて極めて危険だからである
反対の声を押し切って アクロウスは単身で説得に乗り出したのである
「聞こえるか!!この星の民たちよ!!私はファラム・オービアスの王 アクロウスである そなたたちは勇敢に戦った もう戦争は終わったのだ!!我々もそなたたちに危害を加えることはしない 武器を捨てて出てきてくれ これ以上命を粗末にしてはならぬ そなたたちの安全は保障しよう!!」
アクロウスはすみずみにまで声をかけて回った
「誰かおらぬか!?生きてるものは出てきてくれ!!」
すると廃墟から小さい子供を背負い、子供をつれた母親が出てきた
「本当に・・・助けてくれるんですか?」
「約束する!!さあ こちらへ!!そなたの子供ともども保護しよう」
「ありがとうございます・・あ でも 足が」
「大丈夫か?私がおぶっていこう 遠慮せずに乗るがよい」
「ああ なんというお優しいお方でしょう ありがとうございます 私からお礼をしとうございます」
「そんなことはよい 早く・・」突然背後に強い殺気を感じた
見ると女の手には刃物が握られていた それをアクロウスの心臓めがけて振り下ろす 間一髪のところでよけるが さらに刃物を突き立てようとする女に アクロウスは無意識にレーザーソードを抜き放った
アクロウスの反撃を食らい 女は絶命した
「かあさーん!!!」そばにいた子供がかけよる
「し、しまった!!私はなんということを!!まさか・・兵を殺したのは この女性だったのか!?」
「戦争が始まる前はとてもやさしい母さんだったんだ・・でも戦争で父さんが死んでから母さんはおかしくなったよ 一人でも多くファラム兵を殺してやるんだって それで・・最近は僕や弟をおとりに・・もうこんな事はやめようっていったんだけど・・」
「そうか・・戦争がこれほど人の心をむしばんでいたとは・・・とはいえ そなたの母親の命を奪った罪は許されるものではない 本当に・・申し訳なかった そなたたちの面倒は私が責任を持ってみよう だから ファラム・オービアスへ来てくれ」
アクロウスは兄弟に手を差し伸べたが その手を強く振り払われた
そして容赦ない言葉がアクロウスの胸に突き刺さる
幼い弟をつれて走り去る姿を呆然と見送るアクロウスだった
それから幼い子供を連れた少年の尋ね人のおふれが出されたのだった
必殺シリーズより抜擢 どんな理由であろうと人の命を奪うものには背負わなければいけない宿命がある
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2014-03-30 00:34
Comments (4)
権力が極限までの集中が数々の悲劇を生んだ、だから権力よりも上の存在が必要となる 日本は独自の民族の知恵を生み出した それが今の皇室
強すぎる力はまた争いを呼ぶ…。力を持つと人は傲慢にもなる。争いが無くならないから力が必要になる・・・トップに立つものはそれらの壁に必ずぶち当たるのですね