【PFFK】それぞれの義【明と暗の宿敵】

…そういえば、以前マルガスで単独行動をしていたとき、通信で気にかけてくれた[illust/42973359]同族の剣士[illust/41877944]はうまくやっているだろうか。
そんなことをふと思い出して、今度はこちらから呼びかける。と、剣士はすぐに応答した。
…戦闘中なのでは、と思ったが、まあいい。とりあえず生きているようだ。
何かあったのか、と尋ねられる。どう言おうか迷ったが、結局「どうしているか気になっただけ」と、いつもの調子で答えた。
無駄話も何だと思い、戦況を大雑把に報告する。
フィオラメルト[illust/41900625]のおかげ[illust/43194410]で回復は間に合っているし、ヒール能力を身につけたジークリット[illust/41939998]が義手をつけて駆けつけた[illust/43193490]こと、自分は先ほど公爵軍『近衛隊』と合流したこと。
そちらはどうか、と投げかけると、暁平原の再戦のような状況下だと返ってくる。なるほど、逼迫しているのは同じということらしい。
お互い大変だ、などと月並みなことをこぼしてみたが、続けるべき言葉が浮かんでこない。
──嘘をつくのは、苦手だ。
居心地の悪い一拍の間の後、剣士が言った。

「生きてハヤブサに戻ろう」

視線を滑らせ、白の公爵が率いる軍勢を捉える。
そのまま上へと焦点を移動し、空を見る。
私たちは同じ空を見上げられているだろうか。

あぁ──…否、きっと、映る空の色は。

「もちろん──義を通して、かえりますとも」

軽く笑って、そう返した。

◇非公式イベント[illust/43031839]滑り込み！

◇本投稿が期間中最後になります。

◇東領公が討たれた場合は戦死する予定ですが、色々影響された[illust/43261439]ので、公式発表を待ってから決めるかもしれません。

◇今までありがとうございました！義勇軍ラプリヴェルティア[illust/41855005]

◇不都合あったら＼パラレル！／

◆たとえどんな結末であろうと、最後の最期まで抗うだけです頑張リベリス！！