二人のアリス
アリスちゃああああああん!五月四日!お誕生日!おめでとう!!時間がなくてあんまり凝った絵が描けなかったけど愛は詰めたよ!お誕生日おめでとう!君が生まれたこと、心から神に感謝するよ!父よ、兄よ!嗚呼、君の兄はいったい誰だろう?ハーリーお兄さん?それもそうだね。正しいよ。けれどもう一人いるはずだ。君のかけがえのないお兄さんが!お転婆な君は忘れてしまったかな?そんなはずはない!そうではないことを君の追っかけを初めて早5年目の私は分かっている!え?短い?うんそれも分かっている。でもこれからもずっと追っかけを続けるつもりだから今はまだ序章にいるってそれだけさ!じれったい喋り方はよそう!話を急かすのが君たちだからね。もちろん、それはチャールズ・ラトヴィッチ・ドッドソン先生!(今までドジソン先生って表記が普通だったけど最近Dodgsonのgは発音しないという説が有力視されて様々な本がドジソンからドッドソンに訂正さられているらしいよ。翻訳者河合洋一郎氏はハッキリと「ドジソン」ではなく「ドッドソン」と「不思議の国のアリス」のあとがきに表記しているね)嗚呼、君の全く驚いていない無邪気な顔が目の前に浮かんでくるよ!君にとって先生とはどういう存在なんだろう?先生にとってもアリスちゃんはその他のアリスとどう違ったのだろう?知っていた?アリスちゃん、このころ、この時代は「アリス」という名前は一般的だったんだ。この絵のタイトルの「二人のアリス」も実は1866年5月14日にドッドソン先生が撮った写真のタイトルからつけたんだよ。映っているモデルはアリス・エミリー・ドンキンとアリス・ジェイン・ドンキン…二人のアリスだ。その他にもドッドソン先生はアリス・クロンプトンという少女に詩を、アリス・ウエストマコットに写真を(ドッドソン先生の撮った、現存する最古の写真のモデルもアリス・マードックという女の子だしね)そして有名なプリンセス・アリスにはお手紙を書いてるんだよ…うん、ぬふふふ最高の気分!なんせ「アリス」という名前をこんなにもタイプできたんだもの!それだけで嬉しがるのは変かもしれないけどね、アリス?でも私はこれだけで痺れるような幸福を味わうことが出来るんだ!今日では「アリス」という名前を見かけることも珍しくない。有名で永遠の君という存在があるからね、テレビや漫画や人形の名前で君の名と同じものを持っている存在と出会うことが多々ある。そんな時、君の名前が視界に入ったそれだけで私は身体が魔法にかけられたようにカチッと固まって頭はクラクラして目の前は真っ白になってお腹が一杯になって髪の毛が地面に突き刺さるんだ。そして居ても立ってもいられなくなって今すぐにでも外に飛び出して走り回りたくなるんだ!ちょうど君が鏡の家から出て行ったみたいにね。あてもなく、理屈も分からず、前後不覚になってそれでも動きたくなるし、動かなくちゃいけなくなる!変だろうか?変だと思うなら思いっきり罵ってもいいのよ?「ばっかみたい」って言って欲しいな!アリスちゃん!君に暴言を吐かれたいよ!アリスちゃあああん!うにゃああああ!アリスちゃん!名前を叫びたい!全身全霊を込めて君を愛したい!アリスちゃんアリスちゃん!!ひゃあああああ!うわああああ!!君のその笑わない顔が大好きだ!写真の澄ました顔が大好きだ!!7歳らしくない大人っぽい言動と7歳らしい残酷な物言いが君のチャームポイントなんだよ!「可愛くないのがアリスの可愛いところ」と桑原茂夫氏も著書に書いているしね。全くの同意だ!一度落ち着こう。お誕生日おめでとう。君の服は正直写真だと白黒でつくりも色もよく分からなかったから完全に妄想だよ。いや、根拠がないわけじゃない。1857年にドッドソン先生が撮った君のバストアップ写真を元にして考えたんだ。まあ色は純度100%妄想だけれど。右のアリスちゃんは言わずと知れた「不思議の国」のアリスちゃん。服は原作、色は「子供部屋のアリス」の配色にしたよ。先生監督の、公式色だからね(青は違うよ!)。「子供部屋」でのアリスちゃんの服はちょっと原作に加筆されているけれど、正直服は原作の方が好みなんだ。ドッドソン先生(キャロル先生?)の注文通り、スカートはあんまり膨らませなかったよ!先生のご期待に応えられたかな?いや、きっとダメだしされるんだろうなあ。ダメだしされたい!されたい!されたいよおおおおお!先生!せんせええええええ!!一緒に遊びたかったなあ!講義受けたかったなあ!でも私文系だあ!うわああん!はあああんん!!にゃああああ!!!大学の英文学科受かりたいいい!そこでアリスちゃんのこと思いっきり研究するんだ!論文書くんだ!そんで将来イギリスに行ってルイス・キャロル協会に入会してもっとアリスちゃんに近づくんだ!研究本を読み漁るだけの今から脱出して自らの手で小さな扉の鍵を探すんだ!あの美しい庭に足を踏み入れることができたら!あのゴールデンアフタヌーンにお邪魔させて貰えたら!!それが私のアリスちゃん追っかけの最終章だろう!そのために今から勉強頑張ってるよ!不思議の国に迷い込んだ君のように見えないしあるはずのないゴールを目指して立ち止まったりなんてしないよ!大人になるまで時間がないんだ、先生なら分かるはず。時間というのがどれだけ恐ろしいものか。経過でどれだけ人は変わるか。でも「忘れない」ことはできる。それが時間という化け物に抗う唯一の方法だ。先生はそう教えてくれた!つまらない授業から遺脱して、流暢にね!うわあああああああ悲しいよおおおおおお鏡の国悲しい悲しいよ!先生のメッセージ悲しい!不思議の国とは全く正反対のお話だってことがよく分かるよ!ていうかアリスちゃんのお母様もうちょっと寛容になれなかったのかなあ母親ってそういうもんなのかなあ私にも、きっと先生にも分からないところだろうねココは!従わざる得なかったんだろうね、時間と同じ、己とは存在の違う強い力に。でも悲しいよおおおお!!先生ッ!先生いいいいいい!!先生がいたからアリスちゃんは有名になって、アリスちゃんが生まれたんです!!!有難う先生!アリスちゃんも先生も大好き!愛してる!もはや生きがい!私の生きてる意味なんだよおおおお!うわあああああアリスちゃんアリスちゃんアリスちゃんんんん!!みゃあああああ!!!私は君たちを一生忘れることはないだろうし、一生私の心の中を天真爛漫に跳ね回って一生私の頭を悩ませて一生私の行動原理の根本でお昼寝しているんだろう!幸せ!!この生き方が幸せ!!!もっと!もっと君たちを知りたいよおおおお!!もっと愛したいよおおおお!!まだ足りない!まだ足りないんだ!!愛が!君を知りたいっていう欲が!溢れて溢れて自分でもよく分からなくなることがたまにあるよ!身体がグラグラして腕がガクガクして何度もリアルに吐きそうになったりしたよ!私一人の身体じゃきっと抱えきれないんだ!!あああああああ!大好きいいいいい!誕生日おめでとううううう!誰か!アリスちゃんが好きな人私と友達なってください!愛を語り合いましょう!皆でアリスちゃんを愛しましょう!!勿論、アリスちゃんの兄弟も先生もそれ以外も!あ、でも原作関連のみでね!もっと!もっとアリスちゃああああれ字数足りな
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2014-05-03 23:59
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