【太陽と月】 エスター 【魔女】
太陽と月の誓約【illust/41360735】GL推奨企画 に参加させていただきます。
君のとだったらなんだってできそうな気がするですよ、騎士様。
エスター・ハーシェル
身長/155cm 年齢/16歳(推定) 魔具/橄欖石+大理石製の義眼
一人称/僕 二人称/君 三人称/あの人
回復・補助魔法と薬作りを得意とする魔導士。光を使った魔法によって視力を得ている。グランドマスター:シキミ・ハーシェルの最後の弟子。
・・・・・・・・・・
我が師であるシキミ・ハーシェルの、遍歴の旅という名の物見遊山に同行した時のことであった。私の竜の卵が孵化する前のことであったから、恐らくは5、6年ほど前のことであると思う。土地の名前は失念したが、ずいぶんと緑の色の濃い森であったことを覚えている。精霊の集まる土地では良質の鉱石が採取できるため、野営を組んで採掘をしていた。もっとも、我が師はすでにご高齢であられたので、採掘をしていたのは私と、私の兄妹たちであったが(我が師はたくさんの弟子を抱えており、それらをみな兄妹としていた)。
野営の途中、強い風雨に見舞われた私たちは、その森にひっそりと建つ建物に身を寄せることにした。素朴な石造りの建物には、10人程度の人間の大人と子供が共に暮らしており、森で採取されたもの街で売って生計を立てているようであった。
その中に一人、両目を布で覆っている子供がいた。齢は10を超えたかどうか、容貌はすぐれた方ではないようだったが、柔らかい亜麻色の髪をお下げに結った姿はとても愛らしい。聞くと、森の中で一人でいたこの子供は、発見された時にはすでに両目がなかったのだという。我が師はその子供に興味を持ったようだった。
「あぁ、この子は」と我が師は言うと、この家に留まることを決めたようで、与えられた部屋に籠っては何かを作っているようであった。私たちは、この家の手伝いをする羽目になってしまった。一宿一飯の恩というやつである。数日後、我が師はふたつの丸い球体を持って部屋から出てきた。橄欖石と大理石で作られた義眼であった。明るい緑色の瞳は、恐らくは我が師の魔具に使用されていた橄欖石であろう。その義眼を両目のない子供の眼窩に嵌め込むと、作り物であるはずのその眼は生き生きと輝き、子供の足音には様々な草花が咲き誇った。「あぁ、これが、光、僕の世界」子供は大粒の涙を零していた。
こうして、その子供――エスターは、我が師の最後の弟子、私の末の妹となったのだった。
ルミナス・ハーシェルの手記より抜粋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あぁ、心配だ、「まるで絵本の世界なのですよ、素敵!」というから送り出したが、悪い者どもに傷つけられはしないだろうか…!」
「っていうかさぁ師匠、エスターに甘甘すぎじゃね?あれじゃ世間知らずに育っても仕方ねーわな。」
「やかましい!!」
素直で実直な、子犬のような子です。恋愛絡みでも友達でもなんでも、育て慈しみかわいがってくださる方とご縁があればいいなぁと思います。
お返事は1~2日かかる場合があります。
君のとだったらなんだってできそうな気がするですよ、騎士様。
エスター・ハーシェル
身長/155cm 年齢/16歳(推定) 魔具/橄欖石+大理石製の義眼
一人称/僕 二人称/君 三人称/あの人
回復・補助魔法と薬作りを得意とする魔導士。光を使った魔法によって視力を得ている。グランドマスター:シキミ・ハーシェルの最後の弟子。
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我が師であるシキミ・ハーシェルの、遍歴の旅という名の物見遊山に同行した時のことであった。私の竜の卵が孵化する前のことであったから、恐らくは5、6年ほど前のことであると思う。土地の名前は失念したが、ずいぶんと緑の色の濃い森であったことを覚えている。精霊の集まる土地では良質の鉱石が採取できるため、野営を組んで採掘をしていた。もっとも、我が師はすでにご高齢であられたので、採掘をしていたのは私と、私の兄妹たちであったが(我が師はたくさんの弟子を抱えており、それらをみな兄妹としていた)。
野営の途中、強い風雨に見舞われた私たちは、その森にひっそりと建つ建物に身を寄せることにした。素朴な石造りの建物には、10人程度の人間の大人と子供が共に暮らしており、森で採取されたもの街で売って生計を立てているようであった。
その中に一人、両目を布で覆っている子供がいた。齢は10を超えたかどうか、容貌はすぐれた方ではないようだったが、柔らかい亜麻色の髪をお下げに結った姿はとても愛らしい。聞くと、森の中で一人でいたこの子供は、発見された時にはすでに両目がなかったのだという。我が師はその子供に興味を持ったようだった。
「あぁ、この子は」と我が師は言うと、この家に留まることを決めたようで、与えられた部屋に籠っては何かを作っているようであった。私たちは、この家の手伝いをする羽目になってしまった。一宿一飯の恩というやつである。数日後、我が師はふたつの丸い球体を持って部屋から出てきた。橄欖石と大理石で作られた義眼であった。明るい緑色の瞳は、恐らくは我が師の魔具に使用されていた橄欖石であろう。その義眼を両目のない子供の眼窩に嵌め込むと、作り物であるはずのその眼は生き生きと輝き、子供の足音には様々な草花が咲き誇った。「あぁ、これが、光、僕の世界」子供は大粒の涙を零していた。
こうして、その子供――エスターは、我が師の最後の弟子、私の末の妹となったのだった。
ルミナス・ハーシェルの手記より抜粋
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「あぁ、心配だ、「まるで絵本の世界なのですよ、素敵!」というから送り出したが、悪い者どもに傷つけられはしないだろうか…!」
「っていうかさぁ師匠、エスターに甘甘すぎじゃね?あれじゃ世間知らずに育っても仕方ねーわな。」
「やかましい!!」
素直で実直な、子犬のような子です。恋愛絡みでも友達でもなんでも、育て慈しみかわいがってくださる方とご縁があればいいなぁと思います。
お返事は1~2日かかる場合があります。
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2014-05-04 00:49
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