【PFFK】呪縛からの解放【明と暗の宿敵】
「私の負けだよ……。」
袈裟斬りにされ、私は地面に仰向けに倒れながらそう呟いた。
目の前にいるあの子の孫は、肩で荒い息をつきながら私を見下ろしているのを見ながら、私は呟くように言った。
「撤回だ……君もあの子も強い……。」
体が徐々に回復を始めるのを感じ、私は口を開いた。
「ようやく私を負かしてくれたな……私の負けだ……ありがとう……。」
「……アイラシア様……。」
メタトロンが、そう呟いた瞬間体が崩れるような感覚に陥った。
治ろうとしていた傷から再び傷が開き崩れていく。
「侯……契約が解除されたようだ……すまねぇ……先に……。」
サンダルフォンが、そう呟くのが聞こえた。
分かっているよと答えようと口を開いた瞬間、若い剣士が私の横に来てこう言った。
「何が負けッスか……一緒にばっちゃんの墓行って、さっきの言葉を言うッス!」
そう言って、私の腕を引っ張り上体を起こさせた。
その瞬間、上体を起こした先に見覚えのある黒い鎧の一団がコチラに向かって居るのが見えた。
もうそんなに掛からずに此処に来るだろう。
思わず遅いなと苦笑いをした後、私を立たせようとする剣士に向かってこう言った。
「アイラスと言ったかな……すまないが、お墓の場所教えてくれるかい?少し野暮用があってすぐには行けないんだ。」
「え?いやいや、そう言って逃げようとか考えて……。」
「考えてないよ……大丈夫、ちゃんと行って言うよ……。」
「……分かったッス……。僕はエンバーの鍛冶屋をしている幼馴染のところに行くッス。赤い髪の毛の鍛冶屋って聞けば分かるッスから……絶対来るッスよ?」
「わかったよ……。」
剣士……アイラスは少し納得いかなそうな顔をしたが、すぐさま私に背を向けて歩き出すのを見送ると早口に詠唱へと入る。
残り僅かな魔力で召喚出来る剣は僅かだろう。
だが、それでもあの若い剣士が逃げられるだけの時間は稼げる筈である。
一団が私の影の範囲に入った瞬間、最後の魔力で剣を召喚し壁を作り上げた。
その刹那に体が一気に崩壊し……。
■
携わっていただいた方全てに感謝を……
これにて、アイラシア【illust/41854643】【illust/43128694】の物語はおしまい。
袈裟斬りにされ、私は地面に仰向けに倒れながらそう呟いた。
目の前にいるあの子の孫は、肩で荒い息をつきながら私を見下ろしているのを見ながら、私は呟くように言った。
「撤回だ……君もあの子も強い……。」
体が徐々に回復を始めるのを感じ、私は口を開いた。
「ようやく私を負かしてくれたな……私の負けだ……ありがとう……。」
「……アイラシア様……。」
メタトロンが、そう呟いた瞬間体が崩れるような感覚に陥った。
治ろうとしていた傷から再び傷が開き崩れていく。
「侯……契約が解除されたようだ……すまねぇ……先に……。」
サンダルフォンが、そう呟くのが聞こえた。
分かっているよと答えようと口を開いた瞬間、若い剣士が私の横に来てこう言った。
「何が負けッスか……一緒にばっちゃんの墓行って、さっきの言葉を言うッス!」
そう言って、私の腕を引っ張り上体を起こさせた。
その瞬間、上体を起こした先に見覚えのある黒い鎧の一団がコチラに向かって居るのが見えた。
もうそんなに掛からずに此処に来るだろう。
思わず遅いなと苦笑いをした後、私を立たせようとする剣士に向かってこう言った。
「アイラスと言ったかな……すまないが、お墓の場所教えてくれるかい?少し野暮用があってすぐには行けないんだ。」
「え?いやいや、そう言って逃げようとか考えて……。」
「考えてないよ……大丈夫、ちゃんと行って言うよ……。」
「……分かったッス……。僕はエンバーの鍛冶屋をしている幼馴染のところに行くッス。赤い髪の毛の鍛冶屋って聞けば分かるッスから……絶対来るッスよ?」
「わかったよ……。」
剣士……アイラスは少し納得いかなそうな顔をしたが、すぐさま私に背を向けて歩き出すのを見送ると早口に詠唱へと入る。
残り僅かな魔力で召喚出来る剣は僅かだろう。
だが、それでもあの若い剣士が逃げられるだけの時間は稼げる筈である。
一団が私の影の範囲に入った瞬間、最後の魔力で剣を召喚し壁を作り上げた。
その刹那に体が一気に崩壊し……。
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携わっていただいた方全てに感謝を……
これにて、アイラシア【illust/41854643】【illust/43128694】の物語はおしまい。
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2014-05-04 02:37
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