バラオ級　SS-306　タング

「バラオ級のタングさ。こう見えても1艦1艦長での撃沈トン数はトップを行っている。まぁ戦争だから悪くは思わないでくれ。何、Uターン？いや、あれは私のせいじゃないし！魚雷のせいだから！ちょっとちゃんと聞いてる？！」

最後の撃沈スコアは、”タング”でした

タングは1隻1艦長で撃沈最大トン数を誇る武勇艦です。そんなタングが最後に記録した撃沈スコアは、自身でした。
江原丸が撃沈されたその時、魚雷を発射したのはタングでした。
江原丸と松本丸を雷撃した後、再装填した魚雷を再び船団に向けて発射しますが、その時1本が舵の故障で大きく左旋回をして自身に突っ込んできました。
あわてて前進でかわそうとしますが船尾に魚雷が命中、タングは沈没します。
船尾が吹き飛んだタングでは火災が発生し、前部に退避した乗員にも煙にまかれて半数が死亡。脱出出来た乗員も何名かが浮上に失敗し、生き残ったのは9名だけでした。無論そこは船団の傍、江原丸や松本丸の生存者を救助していた第34号海防艦に発見されて全員収容されました。当然雷撃された側とした側が同居しているので暴行が発生、しかしそれでも米軍にしてみたら「日本の標準としてはかなり良い待遇」だったそうです。どんだけひどいんやねん。

江原丸描くんならこいつも居ないとなーと言う訳で描きました。
サーフボードみたいな奴が魚雷発射装置です。またがったりします。