次はいつ会えるの?

 ひとつ前の絵(illust/44661513)と同じ病院の別の部屋の風景。

 来訪者の安全のため、格子越しの面会の場合も手錠を使うことになっています。そこまでは必要ないんじゃないか、という説が有力ですが、いまのところは規則なので仕方がありません。まあ何かあったら病院の責任になるわけですし。
 次の面会日を執拗に尋ねるのは、「もっと頻繁に会いたい」以外にも女の子ならではの理由があります。その日は朝から支度が大変なんですよね。化粧とか服のコーディネートとか。……なにせ普段は上下ジャージ&すっぴんで、勉強と検査(治療法はまだ発見されていません)以外には特にすることもなく過ごしているんですから。

 しかし……先日発売された田中雄一の作品集「まちあわせ」には、久しぶりに「頭をぶんなぐられたような」気持ちにさせられました。私もSFがかった小説もどきを趣味で書いて喜んでいますが、「自分が書きたくて日々ウズウズしていたものが、とっくに誰かに仕上げられてそこにある!」というのはものすごく嬉しくもありその一方で自分にはとうてい到達できない世界を見せつけられて無力感に襲われることでもあり……とにかく、大声で人に勧めて回るタイプではないと思いますが、強く推したい本です。

(以下小声)……女の子が檻に閉じ込められるシーンがあることだけがものすごく気に入った理由というわけじゃありませんよ、もちろん。もちろんもちろんそのシーン(1~2コマ程度ですが)もとても魅力的ですけど。

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2014-07-13 07:30

 銀茄子/Agnus


Comments (2)

2014-08-08 20:10

キャプション関連で失礼します。 『田中雄一作品集 まちあわせ』をここで知り、本日やっと手に入れて一通り見ました。こんな物語を自分も描けたならと、憧れるとともにちょっと落ち込みました。 どこか俯瞰したような、読み手を“人間”という区分とは超越した何かであるかに思わせる、そんな気がし

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