ミサイル駆逐艦　アビュドス級

【illust/45230541】メンフィス王国の保有する主力ミサイル駆逐艦。

元々はカタリナ社ＵＳＡ局が建造運用していたクロード・ジョーンズ級　ミサイル護衛駆逐艦であるが、機関の出力不足で、進歩する対潜宙兵器やソナー、新型レーダーの搭載が不可能であったことから、ＵＳＡ局では全て退役して、アメリカに有効的な諸外国や勢力に譲渡された。

戦時量産を考慮して、兵装と機関を簡素なものとし、コスト低減に注意が払われている。またステルス性能を重視して兵装備は全て格納式となっており、非常にシンプルな外見を有する。

量産性と航続性能を考慮して、主機方式としては、中速粒子エンジン4基による方当時の一般的な主流である重粒子加速方式が採用された。

主機関はある程度余裕を持たせた大容量大型のタイプを搭載したが、機関部の容積は増大は、また騒音と振動のために電子機器の保守管理に支障が出たほか、特に粒子ソナーの受波器入口雑音レベルの高さから探知距離への制約ともなったことは、対潜宙任務の船団護衛艦としての本級にとっては大きな問題であった。

また新型の対潜宙兵器やソナー、新型レーダーの搭載は、ステルス性能を犠牲にしなければいけならないほど大型で大出力の下となり、機関の出力不足とあいまって、これ以上本級を改造して使い続けるより、新しい艦を作った早いし安くつくという理由で本級は陳腐化した。

しかし、特にこれといった主問題もなく、価格もお手ごろでそこそこの性能だったので最新鋭艦には及ばないが、この程度の護衛任務艦で十分といった属国や植民地には気に入られ、相当数が稼動している。

メンフィス王国でも手ごろな護衛駆逐艦として、運用されているが、ミサイル攻撃主体の駆逐艦であるため、直接的な砲撃戦は苦手としていたが、哨戒や海賊退治にはこの程度の戦闘艦艇で十分すぎる性能を持っていた。

艦名のアビュドスは古代ヴァルエント宙域にあったＢ－２４４５星団の河の古名。

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