サマセット・モーム 「月と6ペンス」
20世紀前半のイギリス文学を代表する作家、サマセット・モーム。その代表作と言えば勿論「月と6ペンス」です。
主人公がとある夕食会で出会った冴えない株式仲介人、ストリックランド。気立ての良い妻を持ち、いわゆる上流階級では平凡な、ただし代え難い幸福を持った男でした。そんな彼はある日突如妻を、家族を、そして仕事を捨てて出奔してしまいます。当然これに激昂した妻は彼を追うように主人公に頼み、そしてストリックランドの破天荒な人生を追う物語が始まります。
彼が全てを捨てて去るほど突き動かされた衝動の正体は一体なんだったのか。そもそもそんなことができてしまう彼はどういった人間なのか。語り手である主人公の考察の下、淡々と進む物語ですが、それでも無類に面白いです。
本作はいわゆる名言が多いことでも有名です。「労苦は大方の場合、卑劣で意地悪な人間を作り出すだけだ」などは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。これもその一つ。主人公の友人、ディルク・ストルーヴェが受けた悲劇に対する事も無げな言葉です。なんというかこう、真実を語る人間は煙たがられると言いますが、それを象徴するような言葉ですね。
(新潮文庫 「月と6ペンス」 2014/4/1)
主人公がとある夕食会で出会った冴えない株式仲介人、ストリックランド。気立ての良い妻を持ち、いわゆる上流階級では平凡な、ただし代え難い幸福を持った男でした。そんな彼はある日突如妻を、家族を、そして仕事を捨てて出奔してしまいます。当然これに激昂した妻は彼を追うように主人公に頼み、そしてストリックランドの破天荒な人生を追う物語が始まります。
彼が全てを捨てて去るほど突き動かされた衝動の正体は一体なんだったのか。そもそもそんなことができてしまう彼はどういった人間なのか。語り手である主人公の考察の下、淡々と進む物語ですが、それでも無類に面白いです。
本作はいわゆる名言が多いことでも有名です。「労苦は大方の場合、卑劣で意地悪な人間を作り出すだけだ」などは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。これもその一つ。主人公の友人、ディルク・ストルーヴェが受けた悲劇に対する事も無げな言葉です。なんというかこう、真実を語る人間は煙たがられると言いますが、それを象徴するような言葉ですね。
(新潮文庫 「月と6ペンス」 2014/4/1)
イメレス
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良いこと言ってるのに台無し
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2014-08-19 22:52
Comments (2)
まさに良薬口に苦しですな。しかしシチュエーションのせいで全て台無しw
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