【ぴく遠恋】うたいたいや
「僕は、ポラリスのようにはなれない。
アトラスのようになれれば、それでいい」
鳴沢の過去を、おおまかに。
人前で歌えなくなったきっかけを少しだけ。
※少し迷いましたが、タイトルには【天文会】つけないでおきます。
タグ【天文会】だけお借りします…
=うちの子=
鳴沢和樹【illust/44437726】
…以下は読後推奨…
小さい頃は純粋に歌うのは好きでした。家族や近所の人が喜んでくれるから歌う、そんな子。
中学にあがると背が伸びたり声が低くなる男子が増えるけど、鳴沢は背が低いままで声もそんなに低くならない。周りの人は個人差があるからと励ましてくれたけど、それが余計に不安にさせた。
そして、ある日、合唱コンクールの練習にて、なかなか練習をしない男子とそんな男子に対して怒り心頭の女子で対立してしまいます。なんとか男子にも参加してもらおうと鳴沢は交渉をしようとひとり立ち向かいますが、対立がおさまるどころか余計にヒビを入れてしまいました。(合唱コンクールの結果は…いわずもがな)
自分のせいで、みんなの心をバラバラにしてしまった。
自分がこんな身体で、こんな声だから。
その日を境に、自分の声を、歌声を嫌いになりました。一時期声が出さなくなりました。なんとか声を出せるようになっても誰かの前で歌うことはもう許されない。そんな気持ちのままひとり歌うのでした。
――でも、本当は、もう一度、歌いたい。
自分の歌で、また誰かに、笑って、喜んで欲しい。
青海に入学して、天文部に入って、先輩やクラスメイトができて、さらに赤嶺の友達もできて、彼の心が少しずつ動きつつあります。そんな願いも生まれつつあります。
でも、その願いはかなえては、いけないのだと決めつけているのです。
アトラスのようになれれば、それでいい」
鳴沢の過去を、おおまかに。
人前で歌えなくなったきっかけを少しだけ。
※少し迷いましたが、タイトルには【天文会】つけないでおきます。
タグ【天文会】だけお借りします…
=うちの子=
鳴沢和樹【illust/44437726】
…以下は読後推奨…
小さい頃は純粋に歌うのは好きでした。家族や近所の人が喜んでくれるから歌う、そんな子。
中学にあがると背が伸びたり声が低くなる男子が増えるけど、鳴沢は背が低いままで声もそんなに低くならない。周りの人は個人差があるからと励ましてくれたけど、それが余計に不安にさせた。
そして、ある日、合唱コンクールの練習にて、なかなか練習をしない男子とそんな男子に対して怒り心頭の女子で対立してしまいます。なんとか男子にも参加してもらおうと鳴沢は交渉をしようとひとり立ち向かいますが、対立がおさまるどころか余計にヒビを入れてしまいました。(合唱コンクールの結果は…いわずもがな)
自分のせいで、みんなの心をバラバラにしてしまった。
自分がこんな身体で、こんな声だから。
その日を境に、自分の声を、歌声を嫌いになりました。一時期声が出さなくなりました。なんとか声を出せるようになっても誰かの前で歌うことはもう許されない。そんな気持ちのままひとり歌うのでした。
――でも、本当は、もう一度、歌いたい。
自分の歌で、また誰かに、笑って、喜んで欲しい。
青海に入学して、天文部に入って、先輩やクラスメイトができて、さらに赤嶺の友達もできて、彼の心が少しずつ動きつつあります。そんな願いも生まれつつあります。
でも、その願いはかなえては、いけないのだと決めつけているのです。
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2014-08-23 21:09
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