新境地へのいざない

私は旅をしていた。
元ある世界を離れ安らぎを求め歩きさまよっていた。
あるとき「それ」を見つけた。

ゲーム。

「それ」はそう呼ばれていた。
安らぎだった。見たことのない世界、見たことのない人々。
私はゲームを楽しんでいた。ただただゲームをプレイしていた。していたはずだった。
ダンガンロンパ、ファイアーエムブレム、どちらも素晴らしいゲームだった。

…そこでふと気付く。
はて？私はただゲームをプレイしていたはずなのに、なんだこの妙な心の浮つきは。女なのに男、男なのに女、女、男、女、女、男、男、女……
…気が付けば私は、新境地へと誘われていた。