白のジュブナイル「星の雲の彼方のソノリス」

アルファベットと数字の羅列の名の星の殻「オービタル・シェル」。

紅の機体「ランページ」は、「ファイアウォール」の群れを乱雑に破壊していた。

「オービタル・シェル」は、星の衣、星の殻、星を護る壁。

殻の地平線から、強烈な日の光が入ってきた。闇の時間の終わりを指し示す光。

<管理レベル:WARNを継続。>

「オービタル・シェル」上の強固な走行路「アウトバーン」を粉砕しながら下層部から「何か」がせり上がって来た。

「うーわ。何かの冗談か?」

運が悪い。絶対に運が悪い。ホウメイは、そう思った。

どう見ても、「この星系じゃないもの」が出てきたからであった。

ご丁寧にも、コールサインが送られてきた。

<レフコクリソス「ソノリス」>、と。

<悪運と感じたならば、それはまだ、運が尽きていないこと。>

<あきらめない。>

<あきらめないことこそ、自身の限界が広がること。>

ソノリスから「声」が聴こえた。

「説教なんか聴きたかないね!」

「ランページ」の頭部環上に、コーラルマシンのプラズマ発光により「複数のリング」が現れた。

「全領域汚染が止まんねえ!!」

ランページのリングが「意味合いを持つ配置」の形成が整った。

ソノリスは、足を付けている惑星環境管理衛星環「オービタル・シェル」自体を「侵食」し、発光し始めた。

「シェル自体を加速器にする気か!お笑い芸人か!!」

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2014-08-25 21:21

 踊る猫耳


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