Pt別荘日記：餌付けされたわね……

■ブレーンサイド編、お嬢様の続きです　■「……で、妾は思うのじゃ。博士がどれだけの決意でミルという少女を助けようと思うに至ったかを考えると、もういてもたってもいられぬ。考えてもみよ、人生経験を積んだ年寄りが全霊を込めて、我が身を盾にして少女を守ろうと東奔西走し、その苦労を敢えて語ろうとしない侠気にアドレナリンが止まらぬわ。それはもはや完璧なる執事その完成型以外の何ものでもない。そもそも執事とは全力で主を守ろうとする心地で以てのみ成立する立ち位置の筈。契約の有無はもはや関係なく、その心情が最上の有り様。妾のコクランはその様な存在じゃ。故に妾はコクランに全幅の信頼を置く」「左様でございます、お嬢様」「故に主たるもの執事には誠実なる態度で接する。見ればミルという少女、博士の傅きにようやく人心地つけている状態じゃが、少女を襲った脅威は未だ去らず、ましてや博士が自分の身を呼び水にしてその脅威の滅却を計ろうとの画策。自然発生的に生まれた年寄りと少女の結びつきは麗しくも悲しみに満ちておる。ジムリーダーのめのこら、後生じゃ、彼らを助けてやってはくれまいか？」「ジムリーダー殿、平たく言うと博士を倒さず脅威を打ち払って頂けないでしょうか、というお願いなのです」「……ねぇ、スモモ、解った？」「ケーキ美味しかったから、いいひと！」「おお、解ってくれたかッ！」「助けるーッ！」「餌付けされたわね……」　次の話【illust/4709377】前の話【illust/4653373】　■最初の話【illust/1708805】　■スモモの幼児退行が止まりません。　■[追記] 饒舌に……饒舌すぎて読むのも書くのもしんどかったです＞＜　ケーキ×2……「もてなし」を信頼したのかもデス＾＾　初の……大人の世界に毒されてない、っていう＾＾；　ひっぺがす……落ち着きましたらば追々♪　将来が……スズナがお目付役だから大丈夫？？