人間の姿をした霧
「霧」は人間になる事を願った。そして「霧」は人間となった。
しかし正確には、姿形が人のそれになっただけで、人間そのものになった訳ではない。
人間まがいの姿となった「霧」は絶望した。
何故なら、人間達は「霧」を化物と呼び、拒絶したからだ。
「霧」は怒りに任せ、人々を襲った。
「霧」の体から溢れた霧は人々を呑み込み、「霧」と一つになった。
■19xx年 ▼月□日
この日の朝、ある都市で濃霧が立ちこめていた。
この日の朝、その都市に住む人間全てが消えた。
■「霧」
一人称は「私」。
人々に拒絶された事に絶望し、都市に住む人間全てを呑み込んだ。
しかし正確には、姿形が人のそれになっただけで、人間そのものになった訳ではない。
人間まがいの姿となった「霧」は絶望した。
何故なら、人間達は「霧」を化物と呼び、拒絶したからだ。
「霧」は怒りに任せ、人々を襲った。
「霧」の体から溢れた霧は人々を呑み込み、「霧」と一つになった。
■19xx年 ▼月□日
この日の朝、ある都市で濃霧が立ちこめていた。
この日の朝、その都市に住む人間全てが消えた。
■「霧」
一人称は「私」。
人々に拒絶された事に絶望し、都市に住む人間全てを呑み込んだ。
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2014-11-07 23:17
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