【六花奇譚】白鈴【第6期】

六花奇譚に参加させていただきます。

「…ごめん…なさい、私に近付かないで下さい…私、変だから。」

「家族以外は皆、私は病気だって言うの…けど違うんです、
私の中に”何か”がいるんです。」

「暗い所。キメラの夢で終わりました。いました。ところで、魔物が歌を離れました。
血の記憶が、桜と呼んで、仕方が無い。鈴の寒い…
…ごめんなさい、私また変な事を…」

「お母さんがずっと眠っているのは私の所為なの。
私が何かを引き連れて生まれたから！
お爺ちゃんやお婆ちゃんはずっと理由を探してて、
私の所為じゃないって言ってくれるけど…ごめんなさい」

「ちょーだい？貴女の体、人生、私にちょーだい？」

名前：白鈴（女/14歳/身長145cm/魔物使い）
所属国：天藍ノ国
カードポイント：350
ジョブレベル：185

スキル

・花呼唄：歌を唄うと、色とりどりの花が咲く。

・鈴の声音：鈴鳴りの一族が持つ鈴のような声音。
その声音を聞いた者はその翌日に幸福が訪れるという。

・獣化：獣の姿になれる。

自分を産んだ為に母が意識不明になり、
その事でずっと自分を責め続けている女の子。
自分の中にいる”何か”が意識を乗っ取ろうとするのに抗っているが、
その”何か”がよく勝手に話し出すので、人との距離を置いている。
元はよく笑う人懐っこい性質だったが、
この事によって自分を卑下し、ずっと泣き暮らしている。
鈴の声音は親族の者だけにしか話さない。
時々こっそり、鈴の声音で歌を唄っている。
宝物は紫の石と蒼玉の砂が入った桜型のお守り。

父：ライラ・F・ノイエ=バレット【illust/46371389】
所属国：紅玉ノ国　ジョブ：研究員　カードポイント：175　ジョブレベル：67

「お父さんの舞は、とっても綺麗。私もいつか、唄いながら舞えたらいい…な。」
（お父さんは私の事憎んでないのかな…私の所為でお母さんの目が覚めないから…）

母：雪鈴【illust/46325664】
所属国：天藍ノ国　ジョブ：魔物使い　カードポイント：155　ジョブレベル：59

「お母さん、今日ね、私の誕生日だったんだよ。14歳になったんだよ。
お母さん、目が覚めて私の姿見たらびっくりするかな？ふふ。
…お母さん、ねぇ、起きて…？」

姉：霰【illust/47035453】
所属国：天藍ノ国　ジョブ：魔術師　カードポイント：350　ジョブレベル193

「お姉ちゃん、一緒に歌を…ううん、なんでも、ないよ。」

助けてくれた旦那様！
エリアルさん【illust/47023399】

まだ暗い朝方に、家をこっそり抜け出す。
ずっと春がこない冬の世界。
冷たい空気が、足元を冷やす雪が、私の身を引き締める。
花を咲かす事の無い桜の木の根に腰掛ける。
ここは誰も来ない秘密の場所。
静かにゆっくりと、鈴の声音で歌を唄う。
心を込めて、空に溶けるように
雨になって花達に降り注ぐように。
けど悲しい気持ちが混じると、すぐに花達は萎れてしまった。
その時、人の気配を感じて振り返る。
金色の髪が綺麗な男の人。
胸には一輪の花が咲いていて、その人は驚いたように目を見開いていた。
その人が口を開く前に、私は恥ずかしさで逃げ出してしまった。
聞かれてしまった、見られてしまった、色々な気持ちがぐちゃぐちゃに込み上げてきて涙を流してしまう。
私は何て弱いのだろう。
遠くから振り返ると、その男の人が何か考え事をしているように眉間にシワを寄せて佇んでいた。
また、会えるかな…？

「お…はよう、ございます。あの、この前はごめんなさい、急に逃げ出して…
人はいないと思ってたから、びっくりしたんです…ごめんなさい。」

「わぁ、エリアルさんも花を咲かせる事が出来るんですか？
…凄く、綺麗です。」

私は、生まれて1度も自分が咲かせた花を綺麗だと思った事が、無い。
母の人生と引き替えに生まれてきた私が咲かす花なんて、色褪せて見えていた。
けどこの人は私が歌で咲かせた花を綺麗だと褒めてくれた。
この人が咲かす花はとても綺麗だと思った。
私の中で、"何か"がざわつく。

「…っごめんなさい、私変な事言いましたね…
えっと…私の中に"何か"がいるんです…
家族以外誰も信じてくれないけど…
ごめんなさい、やっぱり私に近付かないでっ」

私はエリアルさんを避けるようになったけど、
エリアルさんは私を信じてくれた。
私に暖かい気持ちを与えてくれた。
それがとても嬉しくて、嬉しくて。
私の中にいる何かが、弱っていくのを感じた。

そんな時に1人の少女が現れた。
真っ白い髪に瞳。
なんだかとても懐かしい…
その女の子が
"もふもふさん、出ておいで"
と言うと、私の中から白い魔物が影のようにスッと出てきた。
大分弱っているようで、ぐったりしている。
この魔物が、私を苦しめてきた正体…
隣にいたエリアルさんの手をぎゅっと握る。
その女の子が色々説明をしてくれる。
人になりたかった魔物、私の事。
母の命は助からないが、魂は助かる事。
母が亡くなった後に、その女の子は魔物と一緒に消えていった。

「エリアルさん…ずっと一緒にいてくれて、ありがとうございます。
本当に嬉しかったの…
あの…私、まだ子供だけど…大人の世界なんてわからないけど…
私を、エリアルさんのお嫁さんにして貰えますか…？
私が大人になるまで待っててくれますか？
大好きです、エリアルさんっ」

第1期からここまで繋げる事が出来ました。

第1期幽理様＠ジーンさん
初めての一目ぼれ、初めての申請。
婚姻出来た時は本当に嬉しかったです。
二人は年を取っても、ずっと手を繋いでたと思ってます。

第2期ほくほくぽてと様＠パトリス君
パトリス君を初めて見た時、リアルに声が出ました（家でよかった）
戦場で迷子になってた海を導いてくれた大事な人。

第3期玲音様＠アクアさん
恋人から結婚相手になれるか心配な二人（性格的な意味で）でしたが、
幸せになれたようで一安心でした。
漫画やイラストも描いていただいて・・家宝にします。

第4期凪様＠鈴輪さん
ふわふわにこにこした可愛い夫婦になれたと思ってます。
こちらの妄想語りに乗っていただいて嬉しかったです！
年を取っても、桜が先に死んでしまっても、
いつまでも仲良い夫婦でいてくれると思ってます。

第5期あり様＠ライラさん
偶然と奇跡で血が巡り巡って一つになりました。
雪鈴はライラさんの舞が大好きなので、
ずっと見続けていたかったと思います。

皆様、主催者様、本当にありがとうございました！！