月季【死霊兵IF】
六花奇譚【illust/41660556】に第6期、死霊兵として参加させて頂きます。
❁月季・虞淵(ゲツキ・グエン)
[所属:紅玉ノ国 ジョブ:諜報員 カードポイント:500 ジョブレベル:500]
かつて紅玉ノ国に生きた魔物憑きの暗殺者。
夫である狼伯と共に紅玉ノ国で死霊兵として再び蘇る。
眼前に映るは変わり果てた、かつての生まれ故郷だった。
生前魔物に侵されていた左目も人格も魔物の侵食から解放された。
本名も思い出せなかった黒薔薇に、夫から与えられた名が月季。四季咲きの赤い薔薇だという。
❁魔物について
名もない液状鉱物のような姿をした魔物。硬度も形状も変幻自在であり、武器にも盾にもなる。
高い知識を持ち、人に寄生して生きる。悪趣味で下劣。
好物は人の感情。恐怖や悲しみを特に好み、心の弱い者や野心家に好んで寄生する。
最大の楽しみは「宿主が愛した者を宿主に殺させる瞬間」だという。
宿主の感情が死に果てた時、宿主を自害させる。
月季の子孫である蒐【illust/45886616】が最後の魔物憑きとなった。
彼女は紅玉ノ国滅亡と共に、魔物と命を終わらせた。負の感情を貪り、肥大化した魔物は凍りつき、粉々に砕け散った。
魔物の欠片を宿す者も、魔物の命が終わったことにより、侵食から解放されることとなる。
そして魔物は、黄泉の国で懐かしい顔と再会する。かつて黒薔薇と名乗っていた女だった。
死してなお、人への興味に尽きないらしい魔物は、世界の滅びを良しとしなかった。
「人が足掻く姿は、なかなかに面白い。お前の子らを見ているのは、実に興味深かった。
もっと見ていたいとさえ、思わせてくれた。このまま人が、世界がなくなるなど面白くない。
お前が望めば私は如何様にも姿を変え、剣となり盾となろう。私は見ていたいのだ。人の未来を。」
現に蘇った魔物は精霊のような存在となり、人の姿を取っている。
あらゆる攻撃を防ぎ、浄化されることもない。
❁スキル
【魔物使い】紅の魔物を使役する。
【紅の守護】月季の血を引く者に、魔物の力を分け与える。
それは子らの意思により自在に姿形を変え、盾となり剣となる。
(夫である狼伯には魔物の意思により同化し、力を与えている)
【夜目】光のない暗闇でもはっきりと見える。
❁生存時
1期:黒薔薇【illust/44118748】
[所属:紅玉ノ国 ジョブ:諜報員 カードポイント:5 ジョブレベル:1]
それは、150年程前の話。
紅玉の国の街外れ。人も寄り付かぬ山の中で女は生まれた。
黒い髪とスタールビーのように紅い瞳が特徴の一族。
この一族は皆、暗殺などの影に生きる職業を生業としている。
紅玉の国の者でもこの一族の事を知っている者はほんの一握り。
村に迷い込んだ旅人はその後の消息不明。
「あの山には赤目の人喰いがいる」そんな噂も囁かれているとか。
この山には魔物が棲みついており、これが人を狂わせる。
使役することが難しく、大抵の人間は取り憑かれ、人格が狂う。
悲哀といった感情は欠落し、ただの人を殺すための兵器と成り果てる。
彼女も、その魔物により、人格を狂わされた者の一人。
最初は母だった。
裕福な暮らしではなかったものの、それなりに幸せな少女時代を送っていた。
それは、ある日突然、壊される。
魔物に憑かれ自我を失った母により目の前で父親を殺され
後を追うように自身の命を絶った母親。その光景に少女は心に深い傷を負う。
その心に付け入るように、魔物は次の宿主を、その少女とした。
それからの少女が、どう生きてきたか、想像に易いだろう。
村からは追放された少女は、生きていくためならなんでもした。
そしていつしか、殺すことだけが、彼女の生きる理由となってしまった。
ただひとつ、自身の意識がある内に、誰かに殺してほしい。それだけが、望みだった。
そんな空虚な女を見初めた一人の男がいた。
どんな形であれ、それは女にとっての救いだった。
享年29歳。
魔物の侵食により、女は自らの子供たちの前で夫と刺し違え、共に命を落とす
夫:狼伯 生存時【illust/44075460】死霊兵【illust/47349131】
「お前と共に、また戦場を駆けることになるとはな。久しぶりに見た。お前のそんな楽しそうな顔は。
少し、妬けてしまうな。……なに、冗談だ。」
娘:黒百合【illust/44632810】
(今更、母親面など、できるわけがない。落暉……それでも生きて、幸せというものをその手にしたなら、私はそれを嬉しく思う。
……お前を産むことが間違いではなかったのだと、そう思えるから。ごめんね、落暉。こんな女がお前の母親で、ごめんね……)
息子:黒椿【illust/44733809】
(お前には、私と同じ道を、歩ませてしまった。いくら謝っても、許してなどもらえないだろうな。だから許さなくていい。
余暉、それでもお前は私のようにはならなかった。お前の父のように、強い男だった)
■キャプション編集中です。
不備がございましたので、タイトルから【六花奇譚】を外させていただき、IF死霊兵としての投稿とさせていただきます。
❁月季・虞淵(ゲツキ・グエン)
[所属:紅玉ノ国 ジョブ:諜報員 カードポイント:500 ジョブレベル:500]
かつて紅玉ノ国に生きた魔物憑きの暗殺者。
夫である狼伯と共に紅玉ノ国で死霊兵として再び蘇る。
眼前に映るは変わり果てた、かつての生まれ故郷だった。
生前魔物に侵されていた左目も人格も魔物の侵食から解放された。
本名も思い出せなかった黒薔薇に、夫から与えられた名が月季。四季咲きの赤い薔薇だという。
❁魔物について
名もない液状鉱物のような姿をした魔物。硬度も形状も変幻自在であり、武器にも盾にもなる。
高い知識を持ち、人に寄生して生きる。悪趣味で下劣。
好物は人の感情。恐怖や悲しみを特に好み、心の弱い者や野心家に好んで寄生する。
最大の楽しみは「宿主が愛した者を宿主に殺させる瞬間」だという。
宿主の感情が死に果てた時、宿主を自害させる。
月季の子孫である蒐【illust/45886616】が最後の魔物憑きとなった。
彼女は紅玉ノ国滅亡と共に、魔物と命を終わらせた。負の感情を貪り、肥大化した魔物は凍りつき、粉々に砕け散った。
魔物の欠片を宿す者も、魔物の命が終わったことにより、侵食から解放されることとなる。
そして魔物は、黄泉の国で懐かしい顔と再会する。かつて黒薔薇と名乗っていた女だった。
死してなお、人への興味に尽きないらしい魔物は、世界の滅びを良しとしなかった。
「人が足掻く姿は、なかなかに面白い。お前の子らを見ているのは、実に興味深かった。
もっと見ていたいとさえ、思わせてくれた。このまま人が、世界がなくなるなど面白くない。
お前が望めば私は如何様にも姿を変え、剣となり盾となろう。私は見ていたいのだ。人の未来を。」
現に蘇った魔物は精霊のような存在となり、人の姿を取っている。
あらゆる攻撃を防ぎ、浄化されることもない。
❁スキル
【魔物使い】紅の魔物を使役する。
【紅の守護】月季の血を引く者に、魔物の力を分け与える。
それは子らの意思により自在に姿形を変え、盾となり剣となる。
(夫である狼伯には魔物の意思により同化し、力を与えている)
【夜目】光のない暗闇でもはっきりと見える。
❁生存時
1期:黒薔薇【illust/44118748】
[所属:紅玉ノ国 ジョブ:諜報員 カードポイント:5 ジョブレベル:1]
それは、150年程前の話。
紅玉の国の街外れ。人も寄り付かぬ山の中で女は生まれた。
黒い髪とスタールビーのように紅い瞳が特徴の一族。
この一族は皆、暗殺などの影に生きる職業を生業としている。
紅玉の国の者でもこの一族の事を知っている者はほんの一握り。
村に迷い込んだ旅人はその後の消息不明。
「あの山には赤目の人喰いがいる」そんな噂も囁かれているとか。
この山には魔物が棲みついており、これが人を狂わせる。
使役することが難しく、大抵の人間は取り憑かれ、人格が狂う。
悲哀といった感情は欠落し、ただの人を殺すための兵器と成り果てる。
彼女も、その魔物により、人格を狂わされた者の一人。
最初は母だった。
裕福な暮らしではなかったものの、それなりに幸せな少女時代を送っていた。
それは、ある日突然、壊される。
魔物に憑かれ自我を失った母により目の前で父親を殺され
後を追うように自身の命を絶った母親。その光景に少女は心に深い傷を負う。
その心に付け入るように、魔物は次の宿主を、その少女とした。
それからの少女が、どう生きてきたか、想像に易いだろう。
村からは追放された少女は、生きていくためならなんでもした。
そしていつしか、殺すことだけが、彼女の生きる理由となってしまった。
ただひとつ、自身の意識がある内に、誰かに殺してほしい。それだけが、望みだった。
そんな空虚な女を見初めた一人の男がいた。
どんな形であれ、それは女にとっての救いだった。
享年29歳。
魔物の侵食により、女は自らの子供たちの前で夫と刺し違え、共に命を落とす
夫:狼伯 生存時【illust/44075460】死霊兵【illust/47349131】
「お前と共に、また戦場を駆けることになるとはな。久しぶりに見た。お前のそんな楽しそうな顔は。
少し、妬けてしまうな。……なに、冗談だ。」
娘:黒百合【illust/44632810】
(今更、母親面など、できるわけがない。落暉……それでも生きて、幸せというものをその手にしたなら、私はそれを嬉しく思う。
……お前を産むことが間違いではなかったのだと、そう思えるから。ごめんね、落暉。こんな女がお前の母親で、ごめんね……)
息子:黒椿【illust/44733809】
(お前には、私と同じ道を、歩ませてしまった。いくら謝っても、許してなどもらえないだろうな。だから許さなくていい。
余暉、それでもお前は私のようにはならなかった。お前の父のように、強い男だった)
■キャプション編集中です。
不備がございましたので、タイトルから【六花奇譚】を外させていただき、IF死霊兵としての投稿とさせていただきます。
19
38
1238
2014-11-30 23:48
Comments (0)
No comments