【SR:ALT】ESCAPE!!!【交流】
「何なんだ、ありゃあ…?!」
鶴次郎illust/46622744は呻くように呟く。
巨大で重武装で、そして冷徹ではあったものの、エルゴアillust/46559543は理性的なタイプの敵のはず、だった。
しかし、しかし今自分の目の前で暴威の嵐を誰彼かまわず叩きつけている『ソレ』は。
間違いなくエルゴアではない。
身体は一回り膨れ上がり、サイボーグボディであるはずの肉体がまるで生物のように
ギチギチと成長し、新陳代謝を行い、自己進化を行い更に、殺戮への渇望に飢えている。
「なるほどねー、これが…うっぷ…」
「!」
鶴次郎は素早く横に目を走らせる、少し距離を置いて紫暮illust/46643748が横に来ている。身体は耐爆スーツと
耐衝撃ジェルで大音量による衝撃を何とか相殺しているようだが、露出した顔面には流石に
ダメージがあったらしく目じりや鼻孔からどろり、とした体液を滴らせている。
ただしやはりフルボーグ。赤色ではなく、青っぽい蛍光色だ。
「お前、あいつのアレが何なのかわかるのか」
「おうとも教えてしんぜヴォエエエエエエーッ!」
「うわ汚ェッ」
脳にはやはりダメージが行ってるのだろう、女性にあるまじき嗚咽音と共に体をくの字に折って
紫暮は大量の吐瀉物を吐き下した。
「ぜェ…ひィ……ごめ、ダディちょっと解説お願い」
「いいっスよ我が娘よ」
眼球大の偵察ロボットが鶴次郎の横に滞空し、鶴次郎に話しかけた。
「え、お前らなんだ、これで親子…なの、か?」
鶴次郎の疑問にすかさず目玉ボットが制する。
「あっしらのことはいいでやんスよ若人、手短に言うでヤンス、あれが50年前の恐るべし遺産の一つ。
『ディオス因子』なんでヤンスよ。…昔奴とちょろっと話をした時、ああいう得体の知れないものは
止めれってェ言ったんですけどねェ、あれも研究者のサガって奴なんですかねェ~」
「げごっ……ダディ、昔話してる時間ナイよ。このままじゃアタシらも八つ裂きだってば」
若干ふらつく足取りだが回復した紫暮は袖口を軽く振って先程まで投げまくっていた手榴弾とは
若干形の違う球形の爆弾を取り出した。
「まあ、詳しくは『ディオス因子』で情報屋にでもググッて、どうぞ」
「おい、何を―」
「眩しくなるから気を付けてね?」
突然の警告、それも敵の…というのに一瞬迷うものの瞬時に対閃光シェードを作動させる。
瞬間
辺りを灼きつくすかと見まがう閃光と、物凄い量の金属粉末と煙幕が空中に散らばる。
エルゴア―否、今は『ソレ』だ―はこちらをターゲットにしようと振り向いてまともにそれを見て
しまったようで、狂乱した羆のように吠え狂いながら手当たり次第に周囲の構造物をズタズタにし始めた。
「今がチャンスだね、さー逃げようか。サムライギタリストさん」
クラウチングスタート姿勢で脚部ローラーの回転数をあげながら紫暮が鶴次郎に語りかける。
「…不可解なんだが、俺ら、敵同士だよな?」
「え?でも別に手助けしちゃいけない理由はないし」
きょとんとした顔で不思議な事を聞かれたかのように紫暮は返す。
「あたしサムライとは殺し合うけど、別に嫌いじゃないよ?戦うことを選んだ人たちだもの」
「『人間一人一人が、己の為に戦い自由を勝ち取る世界に』てのが、あっしら親子の思想でヤンスからね」
娘の横で目玉ボット、ダディが同意し、びゅんびゅんとホバリングを繰り返した。
「それにしてもさっきの演奏、凄かった…脳と下っ腹にズドン!て響いてサ、イくかと思ったよォ」
「…お褒めにあずかり、どうも」
青少年に宜しくない方向に恍惚とした顔でべろん、と青い舌を出して舌なめずりする紫暮をみて鶴次郎は嘆息した。
やっぱり廻生に属してる連中の感性はどっか変だ。
「じゃ、またね! 今度は、ライブステージでアンタの演るの、聞きたいねェ」
気の抜けたセリフをドップラー効果と共に残しながら、紫髪の爆弾魔はその場から逃げだしていった。
■というわけであんま何もできなかったが2章撤退! 鶴次郎さん、エルゴアさん、お借りしました…!
鶴次郎illust/46622744は呻くように呟く。
巨大で重武装で、そして冷徹ではあったものの、エルゴアillust/46559543は理性的なタイプの敵のはず、だった。
しかし、しかし今自分の目の前で暴威の嵐を誰彼かまわず叩きつけている『ソレ』は。
間違いなくエルゴアではない。
身体は一回り膨れ上がり、サイボーグボディであるはずの肉体がまるで生物のように
ギチギチと成長し、新陳代謝を行い、自己進化を行い更に、殺戮への渇望に飢えている。
「なるほどねー、これが…うっぷ…」
「!」
鶴次郎は素早く横に目を走らせる、少し距離を置いて紫暮illust/46643748が横に来ている。身体は耐爆スーツと
耐衝撃ジェルで大音量による衝撃を何とか相殺しているようだが、露出した顔面には流石に
ダメージがあったらしく目じりや鼻孔からどろり、とした体液を滴らせている。
ただしやはりフルボーグ。赤色ではなく、青っぽい蛍光色だ。
「お前、あいつのアレが何なのかわかるのか」
「おうとも教えてしんぜヴォエエエエエエーッ!」
「うわ汚ェッ」
脳にはやはりダメージが行ってるのだろう、女性にあるまじき嗚咽音と共に体をくの字に折って
紫暮は大量の吐瀉物を吐き下した。
「ぜェ…ひィ……ごめ、ダディちょっと解説お願い」
「いいっスよ我が娘よ」
眼球大の偵察ロボットが鶴次郎の横に滞空し、鶴次郎に話しかけた。
「え、お前らなんだ、これで親子…なの、か?」
鶴次郎の疑問にすかさず目玉ボットが制する。
「あっしらのことはいいでやんスよ若人、手短に言うでヤンス、あれが50年前の恐るべし遺産の一つ。
『ディオス因子』なんでヤンスよ。…昔奴とちょろっと話をした時、ああいう得体の知れないものは
止めれってェ言ったんですけどねェ、あれも研究者のサガって奴なんですかねェ~」
「げごっ……ダディ、昔話してる時間ナイよ。このままじゃアタシらも八つ裂きだってば」
若干ふらつく足取りだが回復した紫暮は袖口を軽く振って先程まで投げまくっていた手榴弾とは
若干形の違う球形の爆弾を取り出した。
「まあ、詳しくは『ディオス因子』で情報屋にでもググッて、どうぞ」
「おい、何を―」
「眩しくなるから気を付けてね?」
突然の警告、それも敵の…というのに一瞬迷うものの瞬時に対閃光シェードを作動させる。
瞬間
辺りを灼きつくすかと見まがう閃光と、物凄い量の金属粉末と煙幕が空中に散らばる。
エルゴア―否、今は『ソレ』だ―はこちらをターゲットにしようと振り向いてまともにそれを見て
しまったようで、狂乱した羆のように吠え狂いながら手当たり次第に周囲の構造物をズタズタにし始めた。
「今がチャンスだね、さー逃げようか。サムライギタリストさん」
クラウチングスタート姿勢で脚部ローラーの回転数をあげながら紫暮が鶴次郎に語りかける。
「…不可解なんだが、俺ら、敵同士だよな?」
「え?でも別に手助けしちゃいけない理由はないし」
きょとんとした顔で不思議な事を聞かれたかのように紫暮は返す。
「あたしサムライとは殺し合うけど、別に嫌いじゃないよ?戦うことを選んだ人たちだもの」
「『人間一人一人が、己の為に戦い自由を勝ち取る世界に』てのが、あっしら親子の思想でヤンスからね」
娘の横で目玉ボット、ダディが同意し、びゅんびゅんとホバリングを繰り返した。
「それにしてもさっきの演奏、凄かった…脳と下っ腹にズドン!て響いてサ、イくかと思ったよォ」
「…お褒めにあずかり、どうも」
青少年に宜しくない方向に恍惚とした顔でべろん、と青い舌を出して舌なめずりする紫暮をみて鶴次郎は嘆息した。
やっぱり廻生に属してる連中の感性はどっか変だ。
「じゃ、またね! 今度は、ライブステージでアンタの演るの、聞きたいねェ」
気の抜けたセリフをドップラー効果と共に残しながら、紫髪の爆弾魔はその場から逃げだしていった。
■というわけであんま何もできなかったが2章撤退! 鶴次郎さん、エルゴアさん、お借りしました…!
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2014-12-17 22:36
Comments (2)
ゲロインってそんな多いんすかっ!? しかしすげー呼び方だゲロイン…なんつうかあんまこぎれい系なのはできない性質なので、遠慮なく殴られたり汚れたりゲロ吐き散らしますwデッドラ並みのモーションでww
ヒロインがゲロを吐く作品は名作(確信) これで紫暮=サンもゲロインの仲間入りヤッター!