因果応報

他銀河への大規模な侵攻を阻止する為、ジールやメルネデ、ギゼンダ達歴戦の戦士が侵略者の殲滅に向かった。しかし、それはナックル星人の仕掛けた巧妙な罠だった。地球を護っているのは執行官の中でも最も実力や経験が劣る末妹のアーシア唯一人。この機にアーシアを抹殺し、地球防衛戦力を少しでも低下させるのが彼らの狙いだった。
　地球人に変装したナックル星人は華菜美（＝アーシア）の通う学園に侵入し、彼女の交友関係を調査。そして華菜美と親しい人間を事故に見せかけ殺害しようとした。寸前で華菜美の手により阻止されたが、ナックル星人の卑劣な手段に華菜美の怒りは爆発。さらにナックル星人が対執行官様に特殊な調整を施したブラックキングが出現。感情をコントロールする術の未熟な彼女は怒りのままウルトラレディへ変身してブラックキングに挑みかかった。
　アーシアとブラックキング一進一退の攻防が続く中、遂にナックル星人がその姿を現した。怒りで冷静さを欠くアーシアは２体の敵の連携の前に、劣勢に追い込まれてしまう。カラータイマーは激しく明滅を繰り返し、アーシアの生命の危機を知らせる。そしてエネルギーが尽きかけたアーシアに止めを刺す為、もう一体のナックル星人が出現。３体の敵の猛攻の前にとうとうアーシアは力尽きてしまった。

「さて、あとはこの小娘の姉達も罠にかけて抹殺すれば…地球は我々のものだ！！」

特殊な十字架に磔にされたアーシアを眺めながら、ナックル星人の笑い声が黄昏の空に響く。

「そうはいかないわよ」

「っ！？」

次の瞬間、ナックル星人の横に控えていたブラックキングに真紅の光線が直撃。遥か後方に吹き飛ばされた。

「勝利の余韻に浸るのは少し早いのではありませんか？」

後ろを振り返るナックル星人の眼に映ったのは白銀の鎧を纏った蒼の女神ジール。既にアーシアは十字架から解放され、ジールに抱きかかえられている。

「ば、馬鹿なっ！？貴様らがどうしてここにっ…」

「あんた達異星人が結託しているのと同様、私達にも時空を超えた仲間がいるのよ」

華麗に舞い降りた長姉メルネデがナックル星人に告げる。

（お、おのれぇ…しかし、この二人相手に勝機は無い…ここは速やかに宇宙船に戻り撤退を……）

ドゴオオォォォン！！

「何っ！？」

突如、上空で激しい爆発が起こる。軌道上に待機させていたナックル星人の宇宙船が何者かに破壊された。

「ナイスタイミングね。ギゼンダ」

「退路は断ちました。これで貴方が生き残る確率は万に一つもありません」

「妹の受けた痛み、百倍にして返してあげる…」

暫くの後、侵略者は無惨な最期遂げる…。

第三回キャラクター限定リクエスト企画
vsr-10さんuser/471249のリクエストです。
illust/37053132及び、illust/37223236の続編としてキャプションを制作して頂きました。
補完、ありがとうございました！

　それでは、改めましてこんばんは。今年最後の投稿になります。
　今年は私生活で色々な事があり、あまり作品を公開できませんでしたが、年末になってようやく活動のペースを上げられるようになってきました。
　新年はもっと色々な作品を上げて行ければと思っています。

　それでは皆様、今年一年ありがとうございました。
　来年も良いお年を！