少女は思いました。

１２歳の少女は思いました。
私よりちょこっとお姉さんだけど、そんなの気にならないくらい近くな存在で、
可愛くて、元気で、私の理想の女の子がいればいいのに。
１２歳の少女は作りました。
自分よりちょこっとお姉さんだけど、そんなの気にならないくらい近くな存在で、
可愛くて、元気で、自分の理想の１４歳の女の子を。

少女は楽しくなりました。
この女の子には頼れるお兄ちゃんと、かわいい男の子の幼馴染がいて…
少女は女の子に兄と幼馴染を作ってあげました。

１４歳の女の子に、好きな人ができました。
女の子のことを大好きと言ってくれる、素敵な人でした。
少女はもっともっと楽しくなりました。

気がついたとき、少女は数え切れないほどの
キャラクターを作っていました。
頭のいい子、悪い子、優しい子、意地悪な子、いろんな子がいました。

少女は気がつくともうすぐ２０歳になろうという歳になっていました。

ですが、私はまだまだ嬉しくて、楽しくて…
キャラクターを生み出すことをやめられずにいます。