キサラギ提督

将校用フロックコートを着用した1939年頃のドイツ海軍大将です。
◆ドイツ海軍で使用されていたフロックコートは、プロイセン帝国海軍時代に使われていたフロックコートとほぼ同じスタイルをしていました。フロックコートの下には立襟タイプの白いシャツと黒い蝶ネクタイを着用する規定となっており、ダブルブレストタイプの将校用制服(illust/24665007)と比べると『古風なスタイル』となっていました。なお、フロックコートでは肩章と両袖に付けられた金色のトレッセの本数と幅で階級を表すシステムとなっていました。
◆主に式典やパレード参加時の礼装用制服として多用されていたフロックコートですが、この海軍大将の様に通常軍務時や外出時の制服として着用される事もありました。しかし、フロックコートが着用されていたのは主に戦前で、第二次世界大戦勃発後は徐々に着用されなくなりました。