紅の大地

※流血・グロ表現注意！！

オルガ「これで地球連合は ほぼ壊滅したな」

ゼブリン「他愛もない・・・最初から我らが連携していたら造作もないことだったな」

ラフィア「さて 問題は これから領土をどう分けるかだが・・」

その時はるか向こうから砂埃が見えた

ゼブリン「ん？あれはなんだ？」

オルガ「地球人の残党のようだな・・しかも兵士ではないようだ 民間人と見える」

ラフィア「あの様子では まさか降伏しようというわけではないようだな 面白い、まだ戦うつもりか」

ゼブリン「肉弾戦で我らのカタクラフトとやり合おうというのか 愚かな」

そして地球人たちのとった攻撃は 体に爆弾を巻き 自爆するというものだった

オルガ「ふん、自爆攻撃か 地球にはそういう攻撃方法があったな なれどそのような攻撃では 我らに傷一つつけられんぞ地球人」

しかし、予想に反して大挙して押し寄せる地球人の姿に 次第に軌道騎士たちは恐怖していった

そして ついに精神を圧迫され始め、崩壊するものが続出した

その映像を見ていた ザーツバルムは口を押えた

「大丈夫か？ちょっと刺激が強すぎたかな・・・あんたもカタクラフトで敵をあっという間に撃破すりゃあ 人を殺した罪悪感はあまり感じないだろうな それなら直接手を下した息子のほうが よりリアルな殺しというものを知っていると思える」

ザーツバルム「これが『戦争』というものだというのか・・？」

「ああ、いかに火星が超越的な力を手に入れてようと、簡単には地球を制圧できない理由はこれさ、別に界塚伊奈帆が特別に強いからじゃないぜ」

「どういう事だ？」

「戦争とは主権を持つ国家同士がするもの・・だが国家が崩壊しても国民があきらめない限り戦闘は続行される・・民間人と軍人の区別がつかない戦い方 これが『ゲリラ戦』というやつだ それが一番恐ろしいものであることを軌道騎士は知るまい 界塚伊奈帆、スレイン・トロイヤード・・二人とも『帝国』を作りうる力を持つ存在だ 彼らが国を作り、最後まで徹底的に戦えばどうなるか・・・わかるな？地球が滅びるか・・火星が滅びるか・・もっとも、地球を滅ぼしてしまったら 火星も共倒れだが・・そういう道をたどるか その惨憺たる結果や筆舌に尽くしがたい・・この悲劇に終止符を打てるのは・・アセイラム姫の差存在だと思うが・・それは最後まで見て見ぬとわからんよ 俺のような貧困な想像力では これが限界だ」