【PFT】雲の上のお店

「いらっしゃいませー」

夜空を流れる雲の そのどれかの上に、死んだ者だけが見つけられる食事処があるらしい。

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夜空に浮かんで月に照らされる雲々のどれかの上に、その店はある。
店に入りカウンターに座ると、メットを被った背の低い店主が酒と料理を振舞ってくれる。
生前の話をすると、どんな話でも とても喜んでくれる。

悩み事を打ち明けると、過ぎた事だし気にするなと言う。
たしかに、死人にとっては全て過去の出来事か…。

気が付くと、自分の他にも様々な客が飲んだり食べたりしている。常連？もいるようだ。
武勇伝を語る者、死に様の悲惨さを何故か自慢する者、残してきた家族が心配だと洩らす者…

こんなに楽しい食事処は中々ないだろう。
だけど、私はまだ、やり残した事がある。
私はここを去る事にした。 店主に礼を言い、店のドアを開けるとそこは───

医務室のベッドの上だった。

　　　　　　　　　　　　　－負傷兵の日記－

■説明的なアレ
成り行きで死んじゃった方々が再登場できる楽屋裏的な場所のつもりです。
という訳で「基本的に」ここでの出来事は現世には干渉しません。（決まりとかルールではないので例外はアリアリ）

【ネオン亭】タグについて
「場所」なのであった方が便利だろうという意見を頂いたので付けてみました。
まあテキトーによろしくNE！

■お借りしました
【PFT】ロゴ素材集【非公式】 illust/49667430

■その他
企画・pixivファンタジアT illust/49662235