【PFT】水晶売りの商売の事【サイラル包囲戦】

■明かりは欲しいけれどこの世界の貨幣は持たぬ竜姫は困ってしまいました。
　然し水晶売りは微笑みます。
　「大丈夫、それでは髪を二本拝借致します」
　ぷつりと小さな痛みを持って竜姫の御髪は水晶売りの手の中へ。
　腰の杖を手に取ると水晶売りは呪文を唱えます。するとなんて事！水晶売りの手の中で竜姫の御髪は燃えるような赤い水晶へと変わりました。
　竜姫は驚き目をまん丸にします。水晶売りはにっこりと微笑むと其の水晶の片割れをすぐさま赤いランプに仕立てました。
　「御代はこちらの水晶で結構。毎度ありがとうございました」
　煌めく水晶を口元に、水晶売りは竜姫に最後まで微笑んでおりました。

■こちら（illust/49750197）から続かせていただきました！ありがとうございます！
■お借りしました
　竜姫ルルフェルちゃん！（illust/49744835）

うちの（illust/49664907）