【PFT】襲撃者、ハイドラ【ルビレア戦跡の戦い】
「前線の部隊は何をしている!カラドア軍の勢いを削ぐ絶好の機会なのだぞ!」
「しかしっ、前方を多数のアンデットと炎に防がれており――」
激しい爆炎を背景に、迫り来る不死の鬼を目にして、思わず足をすくませるザイリク兵たち。
それでもなお立ち向かおうとするものをスレイが蹴散らし、フォシーが追い打ちの炎を放つことで軍勢を徐々に押し退けていく。
二人の士気を高め、力を引き出すのはロートの舞。
次々と不死の鬼たちを地の底より引きずり出す、ニヴァリースの死霊術。
…そして、口やかましく味方を応援する不死鳥の姿。
「ヒューー!皆さん超強い!!しびれるッスーーー!!!」
「…へっ!あんた、なかなかやるじゃないっすか。ま、俺も倍ぐらい働きますけど!」
「スレイくん、だっけ?きみも強いねー!私もがんばっちゃうぞー」
「お二人共!あまり前には出すぎないでくださいね」
「…いずれも戦闘要員としては悪くない…もう少し働いてもらえそうね」
この勢いなら、クリムワルド・カラドア陣営の撤退路を確保できる――
皆がそう思った、その時だった。
「――はっ、ハイドラだああああッッッ!!!」
ザイリク軍から悲鳴。
振り返ると、四方八方に追い散らされるザイリク兵たちと、招かれざる『襲撃者』の姿があった。
「あれは…ルビレアのハイドラ!?くっそ、面倒な奴が…」
「わっ、なになにあれ??」
「ぎゃーーーーー!!な、何すかあのデカブツはーーーっ!?」
激しい怒りを露わにするハイドラ。牙を向け尾を振るい、怒涛の勢いで兵士たちを蹴散らしていく。
「…チッ!どうやら近くのハイドラを戦の気配で刺激してしまったようね」
「まずいです!この力にこの速度じゃ――」
「きゃはははっ、面白い!!私、わくわくしてきちゃった!よーーし、勝負しろっ!!」
フォシーは駆け出し、デスサイズを振りかざす。炎を纏い突撃するその顔は、実に喜々としていた。
「フォシーさん!?」
たった一人で巨獣ハイドラに立ち向かうフォシー。だが、その様子からは微塵の恐怖も感じられない。
ただ、純粋に強敵との戦いを楽しんでいる――ロートにはそう感じられた。
そして、彼女にハイドラの注意が向けられた今、ロートたちは守られた状態にある。
このままフォシーを捨て駒として、クリムワルド本陣まで逃げ切ることもできるだろう。
だが、その決断は彼女の正義感が許さなかった。
「…え、お嬢、本気ですか…!?」
「…そこまで言うなら…ええい、わかったよ、ボクも行くよっ!」
フォシーの後に、ロート、リート、ヴィーンが続く。
「!これ以上、俺の活躍の横取りはさせないっすよ!!」
フォシーへの対抗心を燃やし、更にスレイが駆ける。
「やれやれ…ハイドラの相手となると消耗が大きくなるし、乗り気ではないけど…使える人材を捨てるには勿体無い」
半ば呆れながらも、ニヴァリースは再び魔力を集中させる。
「え?え?みんな逃げないッスか??あの、自分は…ってギャーッこっちに来ないでーー!!!」
そして逃げ惑うフェニックスの子。
生き残りをかけて、平原の主との闘争が始まった。
●戦場でバタバタしていたらやばいボスキャラをたたき起こしてしまったようです。
さて彼女らは無事に帰陣して次の戦いに向かえるのでしょうか?
●お借りいたしました
ロートさんご一行illust/49731739
ニヴァリースさんillust/49694344
スレイくんillust/49702196
イルさんのお供・無名のフェニックスさんillust/49665501
ルビレアの住民、古戦場のハイドラillust/49757773
フォシーillust/49672435
「しかしっ、前方を多数のアンデットと炎に防がれており――」
激しい爆炎を背景に、迫り来る不死の鬼を目にして、思わず足をすくませるザイリク兵たち。
それでもなお立ち向かおうとするものをスレイが蹴散らし、フォシーが追い打ちの炎を放つことで軍勢を徐々に押し退けていく。
二人の士気を高め、力を引き出すのはロートの舞。
次々と不死の鬼たちを地の底より引きずり出す、ニヴァリースの死霊術。
…そして、口やかましく味方を応援する不死鳥の姿。
「ヒューー!皆さん超強い!!しびれるッスーーー!!!」
「…へっ!あんた、なかなかやるじゃないっすか。ま、俺も倍ぐらい働きますけど!」
「スレイくん、だっけ?きみも強いねー!私もがんばっちゃうぞー」
「お二人共!あまり前には出すぎないでくださいね」
「…いずれも戦闘要員としては悪くない…もう少し働いてもらえそうね」
この勢いなら、クリムワルド・カラドア陣営の撤退路を確保できる――
皆がそう思った、その時だった。
「――はっ、ハイドラだああああッッッ!!!」
ザイリク軍から悲鳴。
振り返ると、四方八方に追い散らされるザイリク兵たちと、招かれざる『襲撃者』の姿があった。
「あれは…ルビレアのハイドラ!?くっそ、面倒な奴が…」
「わっ、なになにあれ??」
「ぎゃーーーーー!!な、何すかあのデカブツはーーーっ!?」
激しい怒りを露わにするハイドラ。牙を向け尾を振るい、怒涛の勢いで兵士たちを蹴散らしていく。
「…チッ!どうやら近くのハイドラを戦の気配で刺激してしまったようね」
「まずいです!この力にこの速度じゃ――」
「きゃはははっ、面白い!!私、わくわくしてきちゃった!よーーし、勝負しろっ!!」
フォシーは駆け出し、デスサイズを振りかざす。炎を纏い突撃するその顔は、実に喜々としていた。
「フォシーさん!?」
たった一人で巨獣ハイドラに立ち向かうフォシー。だが、その様子からは微塵の恐怖も感じられない。
ただ、純粋に強敵との戦いを楽しんでいる――ロートにはそう感じられた。
そして、彼女にハイドラの注意が向けられた今、ロートたちは守られた状態にある。
このままフォシーを捨て駒として、クリムワルド本陣まで逃げ切ることもできるだろう。
だが、その決断は彼女の正義感が許さなかった。
「…え、お嬢、本気ですか…!?」
「…そこまで言うなら…ええい、わかったよ、ボクも行くよっ!」
フォシーの後に、ロート、リート、ヴィーンが続く。
「!これ以上、俺の活躍の横取りはさせないっすよ!!」
フォシーへの対抗心を燃やし、更にスレイが駆ける。
「やれやれ…ハイドラの相手となると消耗が大きくなるし、乗り気ではないけど…使える人材を捨てるには勿体無い」
半ば呆れながらも、ニヴァリースは再び魔力を集中させる。
「え?え?みんな逃げないッスか??あの、自分は…ってギャーッこっちに来ないでーー!!!」
そして逃げ惑うフェニックスの子。
生き残りをかけて、平原の主との闘争が始まった。
●戦場でバタバタしていたらやばいボスキャラをたたき起こしてしまったようです。
さて彼女らは無事に帰陣して次の戦いに向かえるのでしょうか?
●お借りいたしました
ロートさんご一行illust/49731739
ニヴァリースさんillust/49694344
スレイくんillust/49702196
イルさんのお供・無名のフェニックスさんillust/49665501
ルビレアの住民、古戦場のハイドラillust/49757773
フォシーillust/49672435
pixivファンタジアT
pixiv Fantasia T
ルビレア戦跡の戦い【赤】
rubireasennsekinotatakai
カラドア
karadoa
【クリムワルド】
kurimuwarudo
【デモンブレイブ】
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2015-04-18 23:51
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