……ありがと。

普段滅多に口にしないその言葉を小さく呟いて、彼女はそれ以上何も言うことはなかった。
自分の左手の薬指にはめられた”それ”をどこか遠い眼差しで眺める彼女の横顔は、今になっても鮮明に思い出せるぐらい印象的で、何より美しかった。

全てが終わり、新しい生活が始まる。

そう、思っていたのに―――――――――

そんな悲劇のヒロイン叢雲を描きたいなぁ、ってこれラクガキしてて思いました。
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2023
2015-06-03 09:00

 Tatsuno(たつの)


Comments (1)

CDX_Journalism 2015-06-03 10:32

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