伝説は伝説を引き寄せてしまう伝説、つまりそれは伝説である

みぞれ『さて、部活も終わったし…イチゴクレープでも買おっかな♪ふんふんふー…………あれ…誰だろ…公園なんかで……金髪…てか髪なが!!…あっ!!やば！！目が合っちゃったよ～……うわ～昭和なスケバンだよ～……ヤバい…』

マグロ『なあ!!あんたさ!!』

みぞれ『はっ!!はひ!!（うわ～デカイ…私より大きいよ…ハーフかな…？）』

マグロ『この辺で、伝説的に強いギャルヤンがいるって聞いたんだけどよ…』

みぞれ『……（まさか）…』

マグロ『確か…名前は…「桜井みぞれ」って奴なんだけど…知ってるか？』

みぞれ『（うわ～…チョ～私じゃあ～ん）し…知りませんね～…（とりあえず適当に流さないと…）』

マグロ『そうか…いっぺんどんだけ強いか確かめて見たかったんだけどよ…噂じゃあ、足蹴が得意らしくて、その脚力から出る蹴りを食らった相手は当たった事に気付かない程のダメージを受けて、時間差で血を噴いて一撃だったらしいが…』

みぞれ『は…はぁ…（どんだけ噂が膨らんでんのよ…あの話は私が従弟にへなちょこ蹴りをやった時にパンツが見えたってだけで鼻血を出して失神した奴じゃない!!）』

みぞれ『あ…あの…それで、その人を見つけて、どうするんですか？……』

マグロ『どうする？……決まってるじゃねぇか!!サシで勝負するんだよ!!それほどの喧嘩師ならやり合いたいはずだからな♪』

みぞれ『……（やべぇ…死亡フラグが見える…）』

みぞれ『そ…それじゃあ…私は…』

マグロ『おう!!またな!!』

みぞれ「暫くはここを通らない事にしよう…」

それ以降、彼女がみぞれの前に現れる事はなかった…はず。