【君薬】傘　玲士【１年後】

×こちらの企画内企画に参加させて頂きます　君がお薬　１年後【illust/51629344】
（君がお薬　様【illust/47468221】）

＞＞結婚しました＜＜

×一ノ瀬　玲　ｲﾁﾉｾ　ﾚｲ。
　旧名　傘　玲士　ｶﾗｶｻ　ﾚｲｼﾞ。
　二重人格者、本体は玲士、もう一人を「頼士　ﾗｲｼﾞ」と呼ぶ。
　玲士と呼ばないと怒る。
　一年前【illust/45180643】

お薬さん【illust/45717328】と出会い、何だこいつ絶対歩み寄れねぇ近寄るな変人と牙を向け続けましたが、相当早い段階で（あ、こいつはこれが素なんだ）と理解し諦めました。
それからというものギブアンドテイク触れ合いの平行線の関係でしたが、半場家出し一ノ瀬さんの家に転がり込んでいる状態だった為近所の人から「あら奥さん若いのね」と言われる日々。

頼士「いい加減否定が面倒くさくなったから結婚しちまおうぜ」

というある日の驚きプロポーズ（※愛はない）をまさかの承諾されそのままゴールイン。ここまで玲士（※本体）の関与は無し。

名前が実は「玲」だったり苗字が変わったり結婚したり色々有りましたが何も変わっていません。
ただ、ただほんの少しその目だったり声だったり手だったり、あんなにも恐ろしかったお薬さんが傍に居ないと落ち着かなかったり、健康に気を使ったり、もう痛いわけが無いのに自然と触れ合っていたり。
不意に降ってくるよくわからない甘い言葉に怯えつつ、顔が赤い事はまだ認めない様子。

「いい加減認めちまえばいいんだがよォ。相棒はあの通り、一ノ瀬もあの通り。…かァー、居づれェぜ」

××元お薬様、現旦那様　　一ノ瀬　公白さん【illust/52798933】
……弁当持ってけ、ほら。倒れられても困る。
（相棒も随分料理が上手くなったよなァ。これぞ主婦。おおっといてェぜ相棒！）
……もう結婚してる理由はねぇだろ、別に、僕は離婚したっていいんだ。
（つっても帰る家も何もねェがな。しかし相棒嘘を付くのが下手になったな）
だっから…僕、は、テメェのそういう、サラッと、言う、ところが、だいき、大っ嫌いだ…！！
（…認めてねェのが相棒だけだっつうのは秘密だぜ。なァ一ノ瀬、大変だよなァあんたも）
頼士、呼んでる。
（お？出番か？）

（しっかしまァ、俺から見りャお似合いなんだがな）

「よゥ愛おしの旦那様。相棒がずっと帰ってくるの待ってたぜェ」
（おい待てテメェ）

（…）

（怖い、その手が怖い。なんの躊躇いもなく必要も無いのに触れてくるその手が怖い。
　怖い、その目が怖い。逸らすこと無く真っ直ぐに見つめてくるその目が怖い。
　怖い、その声が怖い。理解の出来ない愛の言葉を死刑宣告の様に突きつけるその声が怖い）

（怖い、僕らを突き放す訳でもなく、受け入れもせず、
　ただひたすら、嗚呼、ここは逃げ場のない）

「いちの、せ」

（きっと僕は）
（愛しくて堪らねェんだよなァ）