街への路ーエゼデビアゴ空路ー

駅を出てすぐ、トラッセは立ち止まった。
「道が…ないよ?」

そばにいた駅員がこう言う。
『?進まないのかい?エゼデビアゴの街へ行くんだろ?』

でも、肝心の進むべき道がないのである。

「どうしろと?」と、トラッセが言う。
すると駅員は笑いながら、

『こうするのさ!』と、トラッセを絶壁のデッキから突き落とした。

「!?わああああ!!」と叫ぶトラッセ。

閉じていた眼を開くと、、、

「あ。!?」

「浮いてるぅぅ!??」

下からのすごい風。
それが、トラッセを押し上げていた。

昇る途中、
『エゼデビアゴはここより上の空の大陸にある、いい旅を!』
と駅員が言っているのが聞こえた。

つづく…

8/27 21:10 大変申し訳ありませんが、自分で見ていて「なんか変?」と思ってしまったため、画像差し替えさせていただきました。

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2015-08-26 22:56

 しらとぽち


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