声が大きく心もデカイ、宇宙のようなモジャモジャの話

もっさんと白夜叉と十四郎の話。
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以下山崎退（３２）の話。本文には関係ありません。
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秋の新作、和栗のフラペチーノは今日からか。
ちょっと奮発してスカーバッカスでコーヒーでも飲んで帰ろう。

そう、俺はおしゃれな観察、略してオシャカンのザキだ。
あれ？あそこに見えるメガネは新八くんか。
今日はちょっと懐が暖かいからお茶でも誘おうかな。

そうして今、俺は新八くんとお茶を飲んでいる。
新八くんはこう見えて図々しいのでまさかのベンティを頼んだ。

そんな図々しい新八くんが
「そういえば山崎さんって年齢いくつなんですか？」
と聞いてきた。
今の世の中男子に年齢聞くのも失礼だからね！

「いくつにみえる？」
俺はクールに答えた。オシャカンだから。
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今日はトイレットペーパーが特売だから買いに行かないと、
そう思い急ぎ足で商店街を歩いていたら山崎さんに声をかけられた。
この人微妙にタイミング悪いんだよな。
「おちゃしない？」
得意げにお茶に誘ってきたけどなんか気持ち悪い。
女の子が好みじゃない人に声かけられたらこんな感じなのかな？
でも山崎さんのさす場所がスカーバッカスだったので
多少の気持ち悪さも我慢しようと思った。
だってこんなところ滅多に来ることが出来ませんからね！
新発売の和栗のふら、ふらぺちーの？なんかそんなん飲みたいし！

せっかくだから一番大きいのにしよう。
うわーこれトイレットペーパーいくつ買えるんだよ！まあいいや、山崎さんのおごりだし。

山崎さんはさっきからこの和栗は長野の栗だからうんたらかんたら
言っている。うん、美味い。タッパーか水筒持ってくれば良かった。
トイレットペーパー数十個分を味わいながら
山崎さんの言葉を聞き流していた。

間が空いたので常々思ってたことを聞いてみた。
「山崎さんっていくつなんですか？」

間が空いた。
そして「いくつにみえる？」世の中で一番うざったい言葉で返された。
のど元まででかかった　お前は○型の女か！という突っ込みを飲み込み

「ん〜結構しっかりしてるから２４くらいですか？あ、ちょっと上すぎたかな、あははは！」

そうごまかした。
するとウザ崎さんはにこっと笑って

「え♡そんなに若くみえるんだ！あはっ俺ね、３２！見えないよね、あはは♡」

…どん引きである。ちび◯子風のナレーションが頭の中に響いた。
３２ィィィ！？もしかして銀さんより年上！？
うわー見えないよ、いろんな意味で！！

「へ、へぇ〜！そうなんですか！だからしっかりしてるんですね！」

僕は心にも無いことを言い

３２ならもっとしっかりしろよ！
ミントンとかカバディとかしてる場合かよ！
年中万事屋の天井裏で土方さん来るの待ってるの知ってるんだからな！
いつかチクってやるからな！

そんな言葉をトイレットペーパー数十個分の甘い液体で流し込んだ。

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿山崎退（３２）の巻