百々目鬼

～百々目鬼（どどめき）～

鳥山石燕（とりやませきえん）の「今昔画図続百鬼（こんじゃくがずぞくひゃっき）」に描かれた
腕に無数の目玉がついた女性の妖怪。

生まれつき手が長くいつも人のお金を盗んでしまう女の腕に、ある日突然 盗んだ金銭の精が取り憑き
無数の鳥の目になってしまったという。

昔の銅銭には穴が空いており、それが鳥の目のように見えることで、金銭のことを「鳥目」と呼んだ。
「鳥目」は、別に「御足」と呼ばれることもあり「足が付く」ということから鳥山石燕が連想し
洒落から出来た創作妖怪と言う説もある。

また、栃木県宇都宮市には藤原秀郷（ふじわらのひでさと）が百目鬼（どうめき）と呼ばれる鬼を退治したとする伝承があり
百々目鬼はこの百目鬼をモデルにした可能性もあるとも言われている。

【リクエスト消化中】
今回は「禍々」様より頂いたリクエストの消化となりました。

※『百鬼女体化妖怪絵巻』に関してのリクエストはこちらをご参照下さい→　illust/46248433