【マヨイガの里】清ら【神様】

なりきり企画【マヨイガの里】(illust/52764855)に参加させていただきます

「やれやれ、ようやく到着ですか･･･
　　宇迦様の願いとはいえ、このような温泉宿で清らに何が出来ましょうか･･･」

　輿の中から外を覗き見て清らは呟いた。
　上役である宇迦之御魂神の命により霜月から暫く、
　この「マヨイガの里」に逗留し皆の手助けをするように。
　お慕いする宇迦之御魂神の命ならばとこうして赴いたものの･･･
　このような処に来たことの無い清らは、些かの不安を感じているようだ。

　だが、それを聞いていた力者と先達の翁は、
　宇迦之御魂神のその真の狙いをとうに知っていた。
　ここは八百万の神の為の温泉宿。
　数多の神々が疲れを癒す処。

　（日頃の疲れを癒して、沢山友達作っておいでと言う宇迦様の親心なんだがの～）

　聞く耳を持たぬことを分かっている彼らはそれを黙ったまま、
　清らを里に送り届けると伏見の村に帰って行った。

　「それでは、参りますか･･･」

　　　　　　◆

　　清ら　＜豊美玉清彦＞　(なりきり用：https://twitter.com/kiyorano)

・生き物と縁切りの神
　祭事の場では正式名の「豊美玉清彦」(ﾄﾖﾐﾀﾏﾉｷﾖﾋｺ)としているが
　基本的は「清ら」の名で通している

・見た目は20代後半だが、実際の年齢は不明
　(もう数えるのが面倒になったほどには年月を重ねている)
　但し、神になってからの月日は浅く、知らないことも多い

・自分を神にしてくれた宇迦之御魂神(ｳｶﾉﾐﾀﾏ)を
　大変尊敬しており、「宇迦様」と慕っている
　「清ら」と言う呼び名も彼女が付けたもの

・過去の出来事等により悪行や咎人を大変嫌っている
　よって、善人には大変優しいが、悪人は塵以下の扱いを受ける
　しばしば独善的なところも垣間見えるが、
　性根は善であり、基本的に真面目で常に世の為、人の為を考えている

・連れ合い（恋人）
　五十鈴 梓緒(illust/53197287)
　「私の可愛らしいお姫様でございます」
　　　　　　　「今日は何方に探検に向かわれるのですか？」　
　（･･･例え、そのときが訪れずとも、
　　　　いつかは必ず現世に帰らせなければいけない
　　　･･･だから、せめてそれまでは･･･私の傍に居て下さい）