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天国荘へようこそ!

描いてたけど色んな理由で投稿し損ねていたものを晒してみる第二弾。
『天国荘奇譚』の頼大太郎と『青春探偵団』の秋山小太郎。小太郎は『山風短』ビジュアルでも描いてみたい気はするけれど、今回はあくまで個人的なイメージで。
2ページあるのは、単に色の調整したかどうかです。2ページ目がたぶん、塗ったままの色に近いはず。
勉強も、そしてたぶんスポーツもできて、さらに学校一眉目秀麗な二人だけれども、きっと教師たちは「一物二物どころか、余計なものまで与えてくれやがって……天め!」って思っていると思う。脱獄(消灯後の寄宿舎脱け出し)の常習犯だし、ほとんど常にとくに理由のない悪企みしてるし、その悪企みを実行に移すし、友人や下級生にいらん知恵つけるし。そのうえ屋根裏にとんでもない「秘密の部屋」こしらえていることがバレた日にはどうなったものやら。

個人的大太郎←→小太郎比較。
◼︎名前や環境が元ネタ(山風先生の実体験)に近い。コードネームアレンジの名字持った悪童四人組。←→わりと自由に青春したり探偵したり。男女各3人でそれぞれフラグ立ってたり。名前がちょっと『天国荘奇譚』意識されている気がしないでもないのは気のせいかもしれない。※寮が「青雲寮」なのは二人とも一緒。
◼︎旧制中学五年(V字の襟章つけ忘れた……)←→高三。
◼︎古風な紅顔の美少年。「薔薇いろに匂うような頬」ですってよ。絵はもうちょっと赤みがあっても良かったかもしれないけれど、肌の色自体ははすっごく白そうなのでね……。ニヒルでやや陰がある表情が似合いそうな気がするのは、口調と、あと死の未来図が描かれているせいかもしれない。←→表情の明るい美貌、目とかぱっちりしてそう、鼻筋高そう。色白で女顔だけど弱々しくはない。小太郎のほうが大太郎より大柄な気がしてる。なんとなく。
◼︎髪はかなり短め。戦前ですから。←→女装するとき前髪をちぢらせた描写もあるので、それができるくらいには長い。し、剛毛ではない。
◼︎イタズラのためなら品性なんぞクソクラエ。伝法な口調で大口たたくのも(往々にして口だけじゃないけど)お手の物、っていうかそれがデフォ。←→大胆不敵だけど趣味も口調もわりに上品。
◼︎軍隊ノリあり(戦前ですし)。下級生は我に従え的な。とくに寮内では顕著。←→高一~高三が寮で同室っぽいけれども、下級生はあまりいじらない(天国荘の秘密は守らせるけど下級生の意識的には共犯っぽい?)。殺人クラブの会員以外でも同級生とつるむこと多し。女の子との絡みも多し。青春ですもんね。

【個人的台詞傑作選】
頼大太郎篇
「なかなか美か稚児だが、少し色が黒えな」
「われわれは俯仰天地に愧ずるなく、爾今堂々と恐るべきペテンを駆使して、諸君を驚倒せしめ、もって醇乎として醇なる満腹の幸福感を味到させてやることを、ここに予告する。諸君、刮目して待て!」
「豚族のくせに、僭上な奴だな」
「気をつけろ、鼻ン下のなげえのは、古来、大望の最大の敵だぞ」

秋山小太郎篇
「おい、おれは今夜脱獄するぜ」
「この泥棒はそこの電柱にでもしばりつけておいて、一、二時間、深夜の町を逍遥してこないか?」
「そのバストは、ほんものですか?」
「ちょっと女の子に化けてみたいんです」
「早く白状しないと、鼻くらいそいで、塩水で洗ってやるぞ。そーら!」

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2015-12-31 07:03


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