【君解け】篝 悠臣【CS】
君と雪が解けるまで | illust/47288314
「この雪が止むまででいいから、ここにいて」
❄ 篝 悠臣( かがり はるおみ )
24歳 / 177cm / ライター
思ったことは遠慮なく口にするが、上手に立ち回り、周囲に敵を作らないタイプ。
仕事に向かう姿勢は意外と真面目だけど、徹夜が多いのが大変。
8年間の片思い、相手にされてないって気がついたのはいつだっけ。
それでも知らないふりをして、気を引くために何でもしてた。
なのに、もう無意味になった。
虚しさも残らなくて驚いた。
いい加減、心が寒くて風邪ひきそう。
❄.。.:*・゚ 素敵なご縁を賜りました、ありがとうございます…* (01/10)
ただのごっこ遊び、だったはず : 舛水 苑佳くん | illust/54171828
私、春に結婚するんだ。
その人を前に言葉が出ないのは、これできっと最初で最後。だって、あんな顔で笑うから、何も言えなくなる。
寂しさとか虚しさとか戸惑いとか、そんなのに紛れた一粒の安堵とか。ぐちゃぐちゃな感情を押し殺すので精一杯。
雪が降る前の凍えた空気で胸を満たすのが恐ろしくて、うまく息ができない。
「ごめん、その、今日はお兄ちゃんできないや」
酒に溺れて普段なら絶対言わない弱音を吐き出した。
こんな情けない姿なんて苑佳には見られたくなかったな、かっこ悪い…
実家が近所で、昔から家族ぐるみで仲がいい、その中で俺はいつもお兄ちゃん役だった。
一人暮らしをはじめて寂しがる苑佳と一緒に、俺の部屋で食事をするのがあたり前になっても、
何も変わらないままだって思ってた。
俺が誰に失恋しても、苑佳が誰に片思いをしてても。
「また、そのの我儘に付き合わされんの?俺じゃお前の好きな人の代わりにはなれないよ……
けど、そうだな、いっそどうせ報われないもの同士なら、」
「苑佳にそんなこと言われるなんて、考えたことなかったなあ……ちゃんと隠してるつもりだったのに」
ずっと、冬がきらいだった。
みんな誰かと寄り添って手を繋ぎながら街を歩くのに、俺のそれはいつだって届かなかったから。
はらはらと、雪みたいに降り積もって何もかもを覆い隠してしまうのは、ただひたすらに寂しさばかりだ。
「苑佳の好きな人ってさ、どんな人?」
雪が解けてしまうのが嫌だなんて、はじめて思った。
冬の寒さも、木枯らしの虚しさも理由にしていたもの全部が、言い訳になっていく。
涙が溢れて止まらないのは、きっと、お前のそれが移ったせいだよ。
「ねぇ、苑佳、そんな寂しいところで なかないで」
編集中*
・
❄ 妹
世界でたった一人、君だけが 大嫌い : 篝 葉乃ちゃん | illust/54521564
人から見れば幸せそうな普通の家庭で、本当にそう在れたらよかった?…冗談じゃない。
新調したマフラーも、染め直した髪の毛も、お前のおかげで、全部台無しだよ。
不手際等ありましたらご一報ください。
「この雪が止むまででいいから、ここにいて」
❄ 篝 悠臣( かがり はるおみ )
24歳 / 177cm / ライター
思ったことは遠慮なく口にするが、上手に立ち回り、周囲に敵を作らないタイプ。
仕事に向かう姿勢は意外と真面目だけど、徹夜が多いのが大変。
8年間の片思い、相手にされてないって気がついたのはいつだっけ。
それでも知らないふりをして、気を引くために何でもしてた。
なのに、もう無意味になった。
虚しさも残らなくて驚いた。
いい加減、心が寒くて風邪ひきそう。
❄.。.:*・゚ 素敵なご縁を賜りました、ありがとうございます…* (01/10)
ただのごっこ遊び、だったはず : 舛水 苑佳くん | illust/54171828
私、春に結婚するんだ。
その人を前に言葉が出ないのは、これできっと最初で最後。だって、あんな顔で笑うから、何も言えなくなる。
寂しさとか虚しさとか戸惑いとか、そんなのに紛れた一粒の安堵とか。ぐちゃぐちゃな感情を押し殺すので精一杯。
雪が降る前の凍えた空気で胸を満たすのが恐ろしくて、うまく息ができない。
「ごめん、その、今日はお兄ちゃんできないや」
酒に溺れて普段なら絶対言わない弱音を吐き出した。
こんな情けない姿なんて苑佳には見られたくなかったな、かっこ悪い…
実家が近所で、昔から家族ぐるみで仲がいい、その中で俺はいつもお兄ちゃん役だった。
一人暮らしをはじめて寂しがる苑佳と一緒に、俺の部屋で食事をするのがあたり前になっても、
何も変わらないままだって思ってた。
俺が誰に失恋しても、苑佳が誰に片思いをしてても。
「また、そのの我儘に付き合わされんの?俺じゃお前の好きな人の代わりにはなれないよ……
けど、そうだな、いっそどうせ報われないもの同士なら、」
「苑佳にそんなこと言われるなんて、考えたことなかったなあ……ちゃんと隠してるつもりだったのに」
ずっと、冬がきらいだった。
みんな誰かと寄り添って手を繋ぎながら街を歩くのに、俺のそれはいつだって届かなかったから。
はらはらと、雪みたいに降り積もって何もかもを覆い隠してしまうのは、ただひたすらに寂しさばかりだ。
「苑佳の好きな人ってさ、どんな人?」
雪が解けてしまうのが嫌だなんて、はじめて思った。
冬の寒さも、木枯らしの虚しさも理由にしていたもの全部が、言い訳になっていく。
涙が溢れて止まらないのは、きっと、お前のそれが移ったせいだよ。
「ねぇ、苑佳、そんな寂しいところで なかないで」
編集中*
・
❄ 妹
世界でたった一人、君だけが 大嫌い : 篝 葉乃ちゃん | illust/54521564
人から見れば幸せそうな普通の家庭で、本当にそう在れたらよかった?…冗談じゃない。
新調したマフラーも、染め直した髪の毛も、お前のおかげで、全部台無しだよ。
不手際等ありましたらご一報ください。
22
66
2830
2016-01-04 01:18
Comments (0)
No comments