サロメ/愛を喰う人2
illust/5198049の続き的な物 「提供される愛の中には、たまに食べるのが勿体無いような気がするものがあります。お腹が空きすぎて我慢が出来なくなるまで、ずっとそれを見ていたいと思えるような、そんな宝石みたいな食べ物が差し出されたとき、私はそれに躊躇い無くフォークを突刺す勇気がないんです。何度もフォークの先でそれをいじりながら、提供者の瞳から目をそらしながら、私はただその宝石を一秒でも長く見つめていたいと言う願いだけでこの椅子に座り続ける。嫌いな食べ物をフォークでいじる子供みたいに、ずっと。」
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2009-08-08 02:33
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