ネームを作る

今回ネームの提出が遅くなり行程がかなりきつくなってしまったので、早いうちにやっつけます。

以前勤め人だったとき、上司が「文章は何度も見直すことで洗練される」と何気なく言っていて、まさにそのとおりだと思ってるのでネームに関しても何度も見直ししてます(ちなみに仕事はイラスト関係でもライターでもないサラリーマンですが)。

こちらは話をまとめるための殴り書きで、この段階で丁寧に描くのは労力の無駄だと思ってるので、自分がわかればいいやって程度にざっくりです。PCでネームを作り込むときは編集部との調整があるので、読める字というか入植を先にやってしまう感じです。字が汚いので。
左は1回目、右ページは開けて修正を書き込みます。

画力UPは必要な要素なので、ネーム段階で丁寧にやったほうがいいと感じる方もいると思いますが、丁寧に描いたものに赤ペンが入るのは気分よくないですよね。
ネームは修正する(修正が入る)ことが前提の作業なので、できるだけ労力をかけない程度の方が、メリットが多い気がします。この段階で画力見せつけても、話に魅力がなければ何の意味もないでしょうし・・・

また、編集部からの修正に関しては「意図が伝わらない」「話が見えない」など、イラスト以外のストーリとかセリフの言い回しとかに問題がある可能性があります。
やはり何度も見直しすることで洗練されるというのは正しいかもしれません。

個人的主観だけでやってしまうと、意味が伝わらないということになりがちなので、編集部や第三者の意見というのは大事だと思います。

よく言われることに「漫画は絵で見せる」とありますが、読み手によっては文学的にもとらえられるし、別の人からは意味不明の作品にもなりえます。絵と字のバランスでどの読者層をターゲットにするかというのが決まると思います。
(なお、私の漫画は解説ハウツーなので字が多いです。)

二次創作であれば世界観やキャラが出来上がってるので、妄想を組み合わせれば比較的簡単に話が作れて、共感される話を作ることはたやすいでしょう。画力UPに力を注ぐことができます。
逆にオリジナルを作りたいということでしたら、画力UP以外に力を注がないと厳しいなと感じました。

漫画描く作業をして個人的に感じたのはアニメ、ゲーム以外の趣味を作るとか、人間観察してみるなどのリサーチの重要性。
あと、漫画以外の表現・・・たとえば文章で書いてみるとか、パワーポイントを使ったプレゼン形式にすることで、オリジナルの話を作る技術を鍛えることはできると思います。

私の場合は、上司の一言と釣り雑誌のライター経験、ラジオ番組の企画立案が役立っています。
ラジオとか画像がない中で話しをまとめないといけないので、結構良いトレーニングになると思いますよ。

追伸、一応、製造的な仕事(刺繍縫製)の経営やってますので、工程管理は結構重視してますし、無駄も省きます。じゃないと経営とかやってられませんから。
手を抜いちゃいけないところではできる限りの技術をつぎ込みますが、工程を簡略化する工夫もしていきます。
ネームについては自分と編集部など調整相手方がわかればいいだけなので、内容とスピード、即応性(修正が利く。できるだけスピーディーに)は重視されると思いますが、画力と労力をつぎ込むところではない感じがします。

要は内容のあるしっかりした成果品(原稿)ができれば、それでOKってわけです。

1
1
761
2016-03-23 09:19

 モソ


Comments (0)

No comments

Related works