リジェ・JS37（1992年）

リジェの創設者ギ・リジェオーナー時代の最後のマシンで、不発で終わったランボルギーニV12エンジンの代わりにトップチームのウィリアムズが使っていたルノーRS3C V10エンジンの獲得に成功。デザインはラルースから古巣リジェに舞い戻ってきたジェラール・ドゥカルージュが起用され、フェラーリ・チームを解雇されたアラン・プロストが1992年の開幕前テストで試走していたりと、話題性が大きいマシンだった。

ドライバーは前年と同様、ティエリー・ブーツェンとエリック・コマスの2人が起用されたが、第3戦ブラジルGPで同士討ちを演じており、チーム内でのブーツェンとコマスの関係は悪かったようだが…。

なお、この年のリジェの獲得ポイントはたったの6ポイント、コンストラクターズ7位と前年よりは少しいい方になってきたが…。

同じルノーエンジンを使用したトップチームのウィリアムズはアクティブサスペンションやトラクションコントロール等を使っていたため、マシンの性能でもウィリアムズの方が1枚上手だった…。

リジェの創設者でもあったギ・リジェはF1へのモチベーションを失い、1992年シーズン終了後、ギ・リジェはシリル・ド・ルーブルにチームを売却し、F1から静かに去って行った…。